御岳、玉堂美術館
先週25日、秋晴れのお天気だったので、御岳の「玉堂美術館」へ行きました。
御岳の神社には行ったことがあるし、さらにその先のハイキングコースはわたしの体力では無理なので、今まで行ったことがなかった玉堂美術館が今回の目的。
御嶽駅からすぐのところにあります。
空高く、空気が澄んでいる。
うちの方より気温も低い。
うちからそんなに遠くないのにね。
多摩川の上流。
うちは中流地域に当たり、なぜかイルカのいる某川崎のチームは下流にあります。
後で玉堂の絵を見たら、こういう川に釣り船を浮かべて漁をする秋景色がいくつも描かれていました。
玉堂も好み、慣れ親しんだ景色です。
ありゃ〜
杉の木がど真ん中のマズイ構図ですなあ。
それは仕方ないとして、駅から川沿いの道を下がったところに玉堂美術館があります。
玉堂美術館は日本画壇の巨匠・川合玉堂が昭和19年から昭和32年に亡くなるまでの10余年を青梅市御岳で過ごしたのを記念して建てられました。
自然を愛し、人を愛した玉堂の人柄は土地の人々からも慕われ、玉堂の愛してやまなかった御岳渓谷に美術館を建てよう、との声が上がり、皇后陛下をはじめ諸団体、地元有志、全国の玉堂ファンより多大の寄付が集まり、没後4年の昭和36年5月に早くも美術館が開館しました。玉堂は伝統的な日本画の本質を守り、清澄にして気品のある独自な作風を展開しつつ、明治・大正・昭和の三代にわたって、日本学術文化の振興に貢献されました。展示作品は、15歳ごろの写生から84歳の絶筆まで幅広く展示されます。展示替は年7回行われ、その季節に見合った作品が展示されています。
(玉堂美術館HPより)
季節にちなんで紅葉に彩られた風景を描いた作品が多く展示されていました。
また、15、6歳の頃の写生もあり、若い頃からものすごく絵のうまい人だったことがよくわかります。
さっと描いたようなものも、渾身の力で描いたようなものも、とにかく写生が素晴らしく上手で、美術館の説明にもあるように、気品溢れる作品です。
動植物の絵も正確に描かれているだけでなく、生けるものへの愛情が伝わってきます。
おみやに買ったクリアファイル。
グッズは他にも可愛い犬の絵の一筆箋や絵葉書がありました。
クリアファイルの写真はマズイが、絵うま!
と思う。
止めて蹴る、がすごく上手な選手、って感じ←わかりにくい。
止めて蹴る(違)の技術が高いと、幸せな画家生涯をおくれるのでしょうか、昭和36年5月に84歳で亡くなるまで、この御岳で悠然と暮らし、日本絵画の重鎮として過ごされたようです。
好かれる人だったのか、千客万来で静かに過ごせないで困った時期もあったとか。
今でも東京からだと2時間以上かかるのに、昭和の年代にそんなに訪ねる人があったとは…
この日の少し後、止めて蹴る(←違うって)はあまり上手くないけど、人並外れた情念で疾走するように作品を残した、ヴァン・ゴッホの作品群を見て、川合玉堂の静謐な絵を思い出し、どっちがいいとか悪いとかではなく、人間の表現力の多様性幅広さを思ったものでした。
なんか疲れちった、一人で静かな景色でも見たい…
とか思う時には、玉堂などおススメです。
玉堂美術館のお庭も素敵です。
建物の設計は吉田五十八。
外の石垣。
お昼を過ぎたので、お蕎麦屋さんに行ってみると、なんと40分待ち!
美味しいのか知らないけど、お蕎麦をそんなに待つのは、うちには無理。
で、リバーサイドなんたらいう川沿いのレストランへ。
ジャ〜ン!
イワナのフィッシュ&チップスです。
これが骨まで食べられて、美味しかった。
なぜかタイ料理も出す店で、トムカーガイとジャスミンライスも注文。
そこそこのお味でしたが、わたしには辛くて3口くらいしか食べられなかった…
元々そんなに辛いものに強いわけではない上に、諸々体調のせいで辛いものは食べたいのに食べられないのです、残念。
それでもお芋でお腹が大体満足、さらに電車の時間が30分くらい後だったので、アップルパイまで食べて、ご馳走様。
季節にちなんだ絵が展示されるようなので、桜の季節なども良いかもしれません。
お蕎麦屋は2軒あるけど、1軒は木曜休みでもう1軒が混むようなのでご注意を。
御嶽神社の方までバスとケーブルカーで登っていけば、お蕎麦屋さんは何軒もあります。
今回は美術館だけで帰りました。