府中郷土の森博物館のムサシノキスゲと府中市美術館の「ふつうの系譜」
これも先月末から今月初めに撮ったもの。
府中市の二つの散歩場所です。
ムサシノキスゲは、本当は府中の浅間山にだけ自生する植物ですが、郷土の森博物館の庭に移植した株が、ちょうど見頃でした。
浅間山の環境を再現しているようです。
ムサシノキスゲとシラン。
ピンボケですが、キンランとギンラン。
とてもデリケートな植物で、環境が変わるとすぐに消えてしまうそうです。
絶滅危惧種なので、こことか昭和記念公園とか神代植物公園とかで守っています。
ヒトツバタゴ。
ナンジャモンジャの木ともいいます。
郷土の森博物館は梅と紫陽花の季節以外は空いていて、良い散歩スポットです。
それに何もないようで、いろんな花が咲いているし。
日を変えて、東府中にある府中市美術館へ行きました。
郷土の森博物館は分倍河原下車、こちらは東府中下車です。
早速ですが、いきなりランチ。
展示の「ふつうの系譜」にちなんで、ふつうのランチです。
公園の景色を見ながら外で食べられるのが気持ちいい。
ちなみに、うちのテーブルは「フェルメール」。画家の名前の頭文字が、テーブルの番号になっています。オシャレ。
今回の催しは「ふつうの系譜」
いつも企画が面白い。
作品は大和絵だったり、狩野派だったりの、確かに「ふつうの絵」でした。
岸駒派のようにふつうだけどちょっとはみ出したのもあり。
展示の最初にはふつうでない、奇想と言われる岩佐又兵衛や曾我蕭白などのエグい絵が、比較のために掲げられていました。
どっちも面白いと思う。
敦賀市博物館所蔵の「ふつうの絵」が多く出品されていました。
土佐光起なんて、つまらないと言えば言えなくもないけど、好感の持てる絵だと思います。
狩野派の作品も多く出ていますが、探幽はやはり別格。
ふつうというより、天才の絵です。
他の狩野派の絵師は、狩野派の流儀を継承する義務があるので、きっちりとした作品を残しています。
そして、絵が上手といえば円山応挙。
かわいいワンコの絵も出ていました。
本当に子犬の愛らしさがよく出ている…
しかし普通と普通でないものの線引きなどはきっちりできるものではなく、普通と見えるものの中にも何かちょっと異なものが感じられたりします。
そんなテーマで面白く、一見平凡な絵も楽しく見られる催しでした。
定番の「たんけんたい」に参加して、参加賞の絵葉書をいただきました。
でも中国美女の絵葉書、誰に出すんだろう…
あと、目と鼻と口のスタンプで作った応挙のワンコちゃんの栞。
間伸びした顔になっちゃった…
こうやって色々楽しませてくれます。
エントランスにエゴノキが咲いていました。
帰りに倉式珈琲で、コーヒーと抹茶パフェを。