第5節 東京アウェイ川崎戦 2年ぶりに聞く川崎市民の歌

イヤなことがあっても、この試合を思い出せば元気になれそうな気がする・・・そんな試合にまれに遭遇するものです。だから、サポはやめられない。
クラシコ」と呼ぶことに若干の抵抗がある多摩川クラシコでしたが、こうやって「クラシコ」になっていくのか・・・と感慨を持ちました。
そして、この日の絶対的なヒーロー森重選手の言うように「J1で、多摩川クラシコができる喜び」を改めて感じました。
J2の1年もそれなりに結構楽しかったけど、失ったものを再び得たような喜びを今もかみしめています。
 
4月8日、日曜日。
わたしの誕生日の一日前。
一昨年の川崎戦を思い出して、同じように罪なき桜が美しく咲いているのを見て、勝ち点3ならこの上ない誕生日プレゼントだけど、サッカーは思い通りになってくれないんだ、と自分に言い聞かす。
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長い待機列の前には八分咲きのソメイヨシノ
わたしの後ろでは、大学の入学式から駆けつけた18歳男子2人と72歳サッカー歴半世紀?の男性がただFC東京を共通項として語り合っていました。オジサンがど忘れした「クラマー」さんの名前を振り返って教えたのはワタクシおばサポです。
 
蘇我夫と違って、メインに席をとるなんて贅沢はせず、ゴール裏2階席に。
一度は好きなコーナー上にしたのですが、鳩さんのフンが大量に落ちていてたまらず、コアサポさんの真上に陣取りました。
 
2年ぶりに聞く「川崎市民の歌」。
なんだか懐かしい・・・けど、東京サポ側はおかまいなく自分たちのチャントを歌っていました。
フロンターレが好きなわけではないけど、地域活動だけでなく被災地支援や子ども番組への出演など、フロンターレのクラブとしての取り組みには関心させられるところもあります。
 
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カブも懐かしい・・・背中にはいなくなったようだけど。
 
 
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東京のフラッグがこんな角度で見えました。
川崎側のコレオもきれいでした。
 
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選手入場。選手のアップ前、TVカメラとクルーをいじって遊んでいたドロンパくんもピッチに登場。
 
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ワクワクする瞬間。
先頭をいくこの日のキャプテンモリゲがこの後、その責任を果たしてあまりある活躍をしました。
 
試合は、もう皆さんが書かれていることなので今更なのですが、わたしなりに振り返ってみます。
前半は例によってシュートまで行くことが少なくて、思った通り川崎にボールを奪われては裏を狙われるという展開でした。レナトが抜け出したり、裏を取られスリルを味わったり。ただ、何度もオフサイドに引っかかりましたが、そのうち一度でもオンサイドならゴールに繋がりそうなシーンでもあり、悪い内容ではなかったと思います。
川崎もホームですし、負けられない気持ちに変わりなく、お互いに押し合っていました。おそらく客観的にフットボールを見ていたら、面白い内容だったのでしょう。
 
どちらがうまく早くに自分たちの良い形からゴールに迫れるか。思い切りも必要か、などと思って
後半へ。
しかし考えていたことなどあっと言うまに吹っ飛ばされてしまいました。
前半終了近くにアーリアがまた不用意なプレーで警告をもらった時、なんとなくイヤな感じではありましたが、まさかこんなに早々と軽率なファウルをするとは・・・
蘇我夫の見る所、アーリアは攻撃に気持ちが偏りすぎて、守備に入るとき一歩遅れるので、レイトタックルになったり慌ててスパイクの裏を見せるファウルをしたりすると・・・守備が下手ってことはそういうことかもしれません。
後半ほとんどを10人で戦うことになりました。
しばらく川崎の猛攻をうけ、ピッチの向こう半分でばかり試合をするので、バクスタのチケットにするのだったと後悔・・・。
しかし前半から権ちゃんがすばらしいセービングを見せるので、最後の砦は崩れません。
リーグ初スタメンのチャン・ヒョンスくんもとても落ち着いていて、だんだん馴れてきたら前線に良いフィードも見せました。
そしてモリゲACLのあらっぽい北京戦でも落ち着いていたように、この試合でも冷静で的確な判断とプレーでチームを支えていました。
アーリア退場の後しばらくの猛攻を耐えたら、わたしにはそれだけで感動的な東京の姿が見えてきました。
一歩も引かず。
10人でも同じフットボールで戦う。
羽生を下げて(最初の交代が、前半から精彩のなかったヤザーでなかったのは?)ヨネちゃんが入り、広い中盤を走り回っているのを見たら、もう結果はともかくわたしはやっぱり川崎に来て良かったと早くも思いました。実際のところはヨネちゃんミス連発でしたが、それでも臆することなくボールを追い続け、奪い続けようとする姿はあのヨネちゃんなのでした。
ヨネちゃんだけでなく東京の選手の意志を持った頑張りを見たので、あの劇的ゴールがなくても満足して帰ったでしょう・・・甘過ぎ?いいえ、フットボールには勝ち点以上の何か大事なものがある、と思います。
とはいえ、「ヨネのすがすがしいプレー(なんてうまい表現でしょう)」にエネルギーをもらった秀人の思いきりの良いすばらしいシュートがあり、それを川崎GK西部選手がファインセーブし、ナオのCKがモリゲの頭をドンピシャに捉え、モリゲが強い意志を持ってたたきこんだゴールがあって、この上ない感動を味わうことができました。
得点までの迫力は、選手全員が、そしてスタンドにいたサポーターが、ここでゴールをもぎ取るのだという強い意志を持ったから生まれたのだろうと思います。
CKの前にナオがスタンドを煽ったのも、「一緒にやろう、力をくれ」という意味でしょう。
 
モリゲのヘディングシュートがゴールネットを揺らした瞬間、多くの東京サポーターと同じく、知らない人たちとハイタッチして喜びました。
そして6分というバカ長い(扇谷さん~)アディショナルタイム、でもなんだかこのまま勝てそうな(というか川崎に策なし、あるとすれば終了間際のFKでしたがそれも平凡なものでした)気がしていました。
 
昨季はJ1をほとんど見なかったのでなんとも言えないのですが、川崎の相馬監督についてはちょっと疑問が残る試合でした。
ウチのポポヴィッチさんは、試合後も饒舌上機嫌、こうなったら本当にとことんポポイズムでやってくだされ
 
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ルーコンナオもよく走った・・・
アーリアはよーく反省してください。反省だけでなく、不用意なファウルをしないように練習してね。
 
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「2度」って書いたのだけどヘンになった・・・
ナオの笑顔がステキです。
 
 
で、立川駅甲府に帰る水戸帰りの夫(意味不明)から「のし梅」(ジェフ・水戸戦参照)を受け取り、うちに帰って甘酸っぱいのし梅を食べながらフットボールを見る幸せを噛みしめたのでした。