J1昇格決定戦 準決勝 ジェフアウェイ横浜戦

お天気のことなので文句を言っても仕方ないのですが、土曜日の土砂降りが信じられないような快晴、まあいいでしょう、こっちは特別の試合だから。
と、ぼやきながら、わたしは出先から湘南新宿ラインで横浜へ。三ツ沢に着いたらまあすごい待機列なのでビックリ。こういう雰囲気を味わえるのも、幸せと言えるでしょう。
でもさっさと自動昇格した方がいいと思うけど~
 
以下、夫のレポと写真です。
 
ようやく固まった今年のJEFがサポの力でも圧倒。
 
前日は最近のJリーグのピッチではちょっとお目にかかれないような「田圃」の中で東京が「水球」に負けてしまいました。 「水球」はともかく、ほとんどラグビーのようで、「サッカー」をしたい東京には残念なコンディションでした。
 
 明けて昇格決定第一戦の朝は快晴です。
 ここ数日何故かよく眠れなくて、この日も朝早く起きだして録画したノリッチ対曼聯マンチェスターUの広東語表記)のゲームをチェック。 ただ単純に「黄色い」というだけで密かに応援し始めたノリッチですが、ピルキントン(当然我が家では「栗きんとん」)のヘッド一発を意思統一された攻守で守りきり快勝。 爺さんの渋面と大喜びの黄色いサポを見て、こりゃ朝から縁起が良いわいと横浜に向かいます。
 
 ところが「今日もあなたと南武線が踏み切り事故で遅延、三ツ沢到着が予定より30分以上遅くなってしまいました。
 JEFサポ待機列はやけに遠い場所に追いやられていて、そっちに行く途中でパトカーが数台ピーポー。 なにやらサポ同士の小競り合いがあったようです。 早くも緊迫した雰囲気が。
 待機列は久しぶりにびっくりするような長さです。 入場まで20分以上かかったかな。
 さすがにサポの数は過半数とは言えませんが、気合では我が軍が圧倒します。
 
イメージ 6
(半分近くメインを占拠した我がサポ。今日はメインも立ち上がっての応援です)
イメージ 7
(ゴル裏バクスタは当然大合唱)
 
 ピッチ練習で選手が登場してから、結局試合終了まで、ゴル裏だけでなく、バクスタもメインまで、ほとんど立ちっぱなしでの応援となりました。 ちょっと気の毒だったのは、バクスタの我々のちょっと後ろにいた老夫婦(こっちもたいして変わりませんけど)、座ってくれなきゃ見えないよ、とこぼしますが、すいません今は非常時なもんで許してね。
 お子様の姿ももちろんありましたが、この子たちも可哀想だったかな。 見えないし、眼の釣りあがったお兄さんお姉さんは怖いし。
 ここで正しいJEFサポとして育つのか、嫌いになるのか踏み絵ですな。 (ちなみに最悪北Q戦でフクアリデビュー&号泣のうちのBABEは、その後も「サッカーが世界一好き、JEF弱いから僕が入ってあげる」と言ってボールを蹴っています。)
 
 試合は立ち上がりの横浜の攻勢を、良く様子を見ながら凌いでいると、勇人のロングボールから藤田がなんとなくGKと入れ替わって無人のゴールへ流し込んで先制します。 勇人のコメントによると風下を読んで、のキック(多分逆回転?)だったようですが、鳴門の暴風雨の経験が活きたようですね。
 横浜は大型2トップで来るかと思いきや、でかいのと速いのとの組み合わせでした。 この布陣を見て、ちょっと様子見したら、思ったとおりのやり方だった、とこれも勇人が言ってますが、ポストを使った裏へのスピード勝負を読みきったような、成熟と余裕の感じられる守備で、それほど怖い感じはしませんでしたね。
 
イメージ 8
(勇人のパスに藤田がGKを躱して先取点。オフサイドもハンドもなし)
 
イメージ 9
   (藤田に抱きつく圭二と駆け寄る仲間たち)
 
 
 後半に入っても攻め手が機能しない横浜はしだいに運動量も限界に。
 こっちの2点目は中盤で奪ったボールを藤田のポストからヨネ眼の覚めるようなシュートを右足で決めました。
イメージ 10
 
イメージ 11
 
 そのままゴル裏に突進するヨネちゃんとよくやったと抱え上げる
イメージ 12
 
 今年は、苦しんだヨネがその気持ちの高ぶりを爆発させると、本当にピッチとスタンドが一体になって、おじさん思わず泣きそうに。 
慌てて横浜のイケ面元代表監督、スピードスターを汚い大きい人に代えますが、時すでに遅し。 長いボールや単純なサイド攻撃ではウチの守備はびくともしません。
 スローインから兵働が落としたボールを藤田が左足一閃、これも綺麗で強烈なボレーで3点目。 ゴル裏に向かってエンブレムを叩き吠える勇人と煽る竹兄さん。 勇人も苦しいよなあ(涙)
 
イメージ 1
 
 藤田君、公式記録にはならないけど、国立で1点取れば目標の18点だよ
 
イメージ 2
 
 
 ここで、走りまくって足もぶつけたヨネに代えて大岩君、高さ対応も行います。 
元赤のイケ面や、モヒカン外人など大きなFWを入れてパワープレイをヤケクソ気味に仕掛ける横浜ですが、だから、それは岡本には通用しないって教えてあげてるのに。
 仕上げはCKからごちゃごちゃとした所からなんと、健太郎のゴールです。 本人の照れたような喜びかたと、本当に嬉しそうに抱きかかえる竹兄さんが素敵。
 
イメージ 3
 
イメージ 4
 
 
ミスパスやら持ちすぎやら、あまりピンと来なかった今日の谷澤ですが(もしや一番緊張してたのか!)こういう状態での変態ターンと蟹キープは絶妙な効果を発揮します。
 
イメージ 13
 
 
 結局望外の4タコでの勝利で国立へ進軍決定。 
ここ数試合で固まった先発メンバーと、前からも含めた堅牢な守備、綺麗に崩すというよりは現実的に相手の守備の隙をつく得点パターン、などこんな時期になっちゃったけど、ようやく今年のJEFが固まりました。
 今日のゴールも、気の効いたロングボール一発、カウンター、スローインから、CKの混戦から、と全然繋いで崩してあげたものではありません。 極端に力の違う相手などいないリーグでは、当然ですよね。 蹴鞠遊びじゃないんで、いかに点を取って、いかに相手に取らせないかの戦いがフットボールの本質。 そこに至る過程を大事にしながら、状況に応じて、相手をちょっとづつ上回る局面を重ねて、勝利を掴めるようになってきました。
 
イメージ 5
出番のなかったトーレが勇人を祝福。やっぱりいい人だ)
 
 スタンドから降りてくると、親会社の社宅のベランダにJEFのフラッグやタオマフが翻って、住人が手を振っています。
 昔のホームグラウンドとは言え、今の三ツ沢の隣じゃ正々堂々とフラッグを掲げるのも大変だろうなあ、こちらも拍手で応えます。
 思いの強い方が勝つ、などとそんなフットボールを舐めたことは考えていませんが、それでも、クラブの関係者の生活やら、色々な人々の喜びや苦しみ、希望や悔恨など様々な思いを背負って、そしてなにより自分たちのために、あと一試合、戦えJEFの選手たち。 
どうせもらったオマケなんだけど、ここまで来たらおいしい思いをしたいよう。
 俺を嫉妬深くて僻みっぽい、いやな年寄りにしないでおくれ。
 
 
わたしも親会社様の社員&ご家族に拍手を送り、喜びを分かち合いました。
本気の本気で応援していましたが、冷静になると、もうジェフと大分はおいしい思いをしているような気もします。むろん、選手が試合後のコメントで言うように、「次勝たなくては意味がない」のかもしれませんが、敗退した京都と横浜にとっても、この準決勝が無意味だったとは言えないと思います。この経験を無意味にするも糧にするもクラブ、スタッフと選手次第でしょう。
一方でイングランドプレミアリーグで、POの末昇格したウエストハムが現在7位、EL圏を狙えるところにいることを思うと、このPOで勢いをつけたチームはJ1でも健闘するのではないかなどとも思っています。
少なくとも、今のジェフならそうなれるという予感はあり、このジェフの戦い方は東京には非常にイヤな相手になるな~と今から楽しみなような・・・あ、その前にとにかく国立で勝つのでした。