第30節 東京アウェイ甲府戦 ホントにお天気のせい?

去年まで夫が甲斐の国に住んでいたので、小瀬には何度か甲府の(降格した年の川崎戦とか)応援に行ったり、昨季はジェフ戦に行ったりしていました。
東京の試合としては久しぶり、「スーパーあずさ」に乗るのも久しぶりで、ちょっと懐かしい感じ。
甲府駅からのシャトルバス、車内では甲府の選手の声が流れるのも変わらない・・・まず臣さん(と、つい呼んでしまう)の声が聞こえてきました。
監督は今でも大好きな城福さん、なんとも言えない気持ちですが、やっぱりどうしても勝ちたい。
だけど、東京は先日ポポさんと来季は契約しないことを発表。
一部報道では後任監督の名前まで上がっている。
この人事ついては、ポポさんも言うように、今季が終了してからわたしも思うことを書くつもりなので、今は触れませんが、この時期にこの発表、選手たちはどう捉えて何を感じるか。「監督のためにも」残り全て勝たなくては、と思うか。頑張ったってポポはもういなくなるんだから~と気が抜けてしまうか。どちらにしても、「普通に」サッカーができるか気になります。
そして、今節の試合の相手は、前監督の城福さん率いる甲府。ホームで当たった時と相当様変わりして城福さん流の現実主義の「甲斐ナチオ」、固い守備と粘り強さで上位チームに泡を吹かせることができるようになっている。
 
難しい試合になりそう。という予感。
アウェイだし、ドローでもいい、と思っていました。もちろんACL出場権内を目標にするなら、引き分けでは足りないし、わたしもできればあのACLにもう一度出させたいとは思いますが、現実的にはかなり無理な勝ち点数です。
 
で、いろいろ忙しい日曜日。夫はジェフのアウェイ横浜FC戦へ。
わたしひとりで小瀬についたときは、もうスタンドはずいぶん埋まっていました。
まあ、本当にどっちが東京か甲府か、そっくりな色合い。
 
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1年振りの小瀬、空がきれい。
 
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こっちがホーム側。
相変わらずお行儀の良い応援です。
 
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東京のゴール裏。
 
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アップの様子。
 
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この日は「はくばくスペシャルマッチ」とかで、「はくばく」の社長からヴァンフォーレにはお米が、東京にまで「粘り強く戦う」とかで餅米が贈呈されました。アウェイチームにまで下さるとは、「はくばく」も気前がいい。甲府では香典返しに「はくばく」のうどん、冷や麦などのセットがよく使われます。
粘り強い餅米は、セレッソ戦の前にお餅かおこわにして、選手に食べてもらいましょう。
 
毎度のことながら試合の前に余計なことを書きすぎですな。
 
で、試合は。
ポポさんが「今日の試合を振り返ると、最初の30分間は試合に入りきれていなかった。天候のせいなのか寝てしまっていた。そのような表現があてはまると思います」と言うように、試合開始すぐに「こりゃあかん」と思うような選手たちの動きの悪さ。
わたしはバックスタンド、そっくりな色合いのヴァンサポ東京サポ混在の席でしたが、隣は東京サポの年配のご夫婦。ご主人は試合中「こんなことしてちゃあダメだ」を、前半30回、後半20回は言っていたでしょう。
芝生も長くてやりづらかったようですが、とにかく体が重そう。久しぶりのデーゲーム、良い天気で日差しも強くて調子が狂ったか。
ポポさんの言うように「天候のせいなのか眠くなった」のか。
動きが少なくて足元のパスを繋ごうとしてはミスになってカウンターを浴び、ここ最近では最低の出来だったかと思います(鹿島には大敗したけどここまで動けなかった訳ではない)。
甲府は東京対策をしっかり準備してきて、それを選手たちが真摯に気持ちをこめて実践してきたと感じました。
真面目さで勝ち点が取れるなら、甲府が勝ち点3を取るべきでした。
東京の選手が不真面目だったとは思いませんが、明らかに気持ちが入らない、どこか心ここにあらずのまま試合を始めたようです。
まったく東京のリズムにならないまま27分にCKからの流れで、佐々木翔選手がすらしたボールを、上手い具合にマークを外してファーに逃げた元緑平本選手に決められる。佐々木くんは良い選手になりました。
またも平本。
彼がファーに回り込んだのがスタンドから見えて、いけない!と思った次の瞬間にはやられていました。
思うようにならないし、ボールを獲ってからの動きが甲府の選手の方が速いので、モリゲと秀人にイエローカード
 
その後も甲府がペースを握っていたと思いますが、徐々に東京も体が動き出して(遅!)形らしきものができてきて、東が彼にしては珍しくいいシュートを打つもGKに阻まれたりしていました。
 
それでも先制されたら、ホームで当たった時の甲府よりずっと守備が固くなっているので、簡単に崩すことはできません。
ガッチリ守られた状態で、後ろでウロウロボールを回すしかありません。隣のご主人それが気に入らなくて後半も「こんなことしてちゃあダメだ。前行け、前行け!」の繰り返し。
お気持ちはわかりますが、先制点を与えたらこうなることはわかりきったこと、ここは頂いた餅米のように粘り強く相手の隙、パスコースをうかがうしかないのです。
ボールを持ちながらあれこれしてもうまくいかず、頼みのルーカスもGKとの一対一でGKの正面に打ってしまうし、やはり好調とは言えない千真に代えて平山投入もなかなかゴールが遠い。
甲府の守備は集中を切らさず頑張っていました。
ここでもよくわからないのが東くんの評価。ポポにとって彼はファーストチョイス以外にあり得ないようですが、隣のご主人もわたしもゴール前の彼のヘナヘナ振りにはガッカリさせられます。前半のみんなが不出来な中でもボールロストしているように見えたし。
でも決定機によく顔は出すので、まだ若いからもっと上達すればいいんですけど。
ルーカスに代えてネマ投入。
東京がなんか対策をするたびに固くなるみたいなVFKゴールにかかった鍵。
 
しかし、思いがけない選手がスコアレスでの負けを回避させました。
サイドで上がっても前に動きがないのと甲府がかっちり守っているのとで仕事のしようがなくて、ボールを下げるしかなかった徳永。80分にドリブルでドスドスドスと上がり、東にパス、東くん徳さんにリターン、これが意外だったか、まさか徳さんがシュートは打たないだろうと思われたか、前が空いている!豪快なシュートがきれいに45度の角度でゴール。
同点に。
徳さん、プロとしての責任を果たす。
 
それから猛攻。どうして入んないのッ!というシーンもありましたが、ボール前に甲府選手の人垣ができていてはじき返されました。
 
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ドローで試合終了。
 
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ユルネバ」を歌って選手を迎える東京サポ。
 
難しい試合になると予想した通りになりました。
が、できれば予想を裏切ってほしかった。
ホントにお天気のせい?
それ以外のメンタルな部分があったのでは?まさか前日雨の中で練習して全員風邪引いたってことはないでしょうね?
確かに騒がしい一週間だったかもしれないけど、相手も難しかったかもしれないけど、プロサッカー選手ならこれしきのこと乗り越えなくては。ACLとか豪気なことを言いたいのだったらね。
 
 
帰りのシャトルバスから、「小作」という有名ほうとう店の前に列ぶ東京サポが見え、車中の東京サポも「おお、列んでる列んでる」と妙に嬉しそう。
チームはいまいち元気なくても東京サポの食欲は衰えないのでした。
 
かたや三ツ沢では珍しい竹内のクロス(後で録画を見たらドタドタ走る姿につい笑った)にケンペスの勝ち越しゴールで、ジェフがキッチリ勝ち点3をゲットしていました。