FC東京、14シーズンの展望

っていうか、しつこく昨季を振り返ります・・・
だって今年は去年の続きだもん。
 
ポポヴィッチさんという人は、かなり運の良い人のようです。
JFL町田ゼルビアの監督から、FC東京へ。かたやゼルビアはJ2昇格も1年で降格。
東京の2年目、リーグは8位。天皇杯はベスト4、準決勝PK負け、そのPKを失敗した長谷川アーリア・ジャスール選手を連れて、タナボタ式にACL出場権をゲットしたセレッソへ。
セレッソにはなにやら大物選手も来るそうで・・・優勝候補の一角でしょう、たぶん。
 
監督に運の良し悪しは大事だと思います(京都の前監督大木さんなどは、運悪すぎで気の毒でした)。
 
わたしとしては、ポポヴィッチさんにもう一年チャンスがあってもいいのではないかと思っていました。
10位から8位というのは目覚ましいとは言えないけど、選手に成長は見えたと思います。頼りない東くんももう一年ポポさんのもとでやれば、成長するかも、と。
ただ、極端に弱い試合も少なからずありました。
また、どの監督にも好みはあるものですが、ポポヴィッチさんの一部の選手への偏愛はちょっと気になったところです。明らかにパフォーマンスが良くないのに、交代させなかったり、交代が遅かったり。で、その一人は転勤先に連れて行ってしまいました。
アーリア選手は、最後までよくわからないヒトでした。
お構いなしの強さを見せるかと思えば(一昨年味スタ田んぼでの神戸戦とか)、昨季33節柏戦でハンドでPK献上、最後まで低調だったり。意外とメンタル面が弱いように見えました。
彼の不在はあまり大きな影響はないと思っています(影響あったら困るんだッ!)。
 
 
ともかくクラブは、シーズン終了を待たずに、ポポヴィッチ体制では不満であるという判断を下しました。
その時点で優勝もACLも可能性はなくなっていたと思いますが、賞金圏内で終われる可能性はありました。しかし、それでは足りないということでしょう。
ポポ契約非継続の発表後の東京は、勝ったり負けたりで、なんかモチベーションは下がったような気がします。
マネージャーの移籍に伴って、モイーズフェライニが呼ばれたと同じリスクも、まさか考えなかったってことはないと思いますが、どうなのでしょう。

阿久根社長は結構野心家(悪い意味ではありません)のようです。
わたしは、東京はクラブとしてまだ歴史が浅く未成熟なので、そんなに急いで結果を求めなくてもいいように思います。地道なクラブ作りをしていったらいいと思うのですが。
東京は簡単に色々な娯楽が選べますから、そこで味スタを満員にするのも容易ではありません。他チームのサポには悪口で言われているようですが、わたしは、FC調布で大いに結構、調布近辺の住民は何万人いるのか、その人たちが来れば満員になるはずです。
ビッグクラブを目指して、優勝を狙うのはいいけど、勘違いすると酷い目にあいそうです。阿久根社長はそんな読み違いをしないと思いますが。


いくつかのリスクを負いながら、Jリーグ初のイタリア人監督フィッカデンティさんを招聘しました。
Jリーグには東京をよく知る監督が、甲府、大宮、セレッソにいて、東京を知らないフィッカデンティさんが東京の監督に就任・・・まあこれは仕方ない。
 
フィッカデンティさんが・・・自分では「ミステル」と呼んでほしいと仰るけど、ワタクシ、ローガンなので「ミスチル」かと思ってビックリしました・・・しかし、マッシモじゃ馴れ馴れしいんだろうけど、もうちょっと言いやすい呼び方はないものか~
フィッカデンティさんのサッカーは、チェゼーナに長友がいたときNHKでやっていた試合を2つほど見ただけです。相手が格上だったので、守備的にならざるを得ず、つまらない試合でした。
彼がやりたいサッカーは、よくわかりませんでした。
報道では4-3-3の攻撃的なサッカーをするとか。
それなら、ヨネちゃんを4-3-3の真ん中の3の底に置いてほしいな。それは見てみたい。すると、秀人の出番がなくなりそうだけど、練習では秀人を3の底に置いたようです。忙しいよ~ヨネちゃんがいいんじゃないのぉ?
そして、サイドはやっぱりナオの復活が見たい。
千真もいいけど、平山を前に置いて。どうかしら?
 
などと、つい希望を述べてしまいました・・・
 
フィッカデンティ監督には、クラブは8位以上どころか、優勝争いをすることを要求しているのでしょう。
そうでなくては、8位という酷くはない成績の人気もある監督を継続しない法はないでしょう。
しかし試合は相手のいること。
補強を見ると、エドゥーがどれくらいやってくれるか。ルーカスの穴はそう簡単には埋められないと思います。
10点くらい取ってくれればいいのですが、どうかしら?
守備については、モリゲとヒョンスがシーズン終盤には良くなっていただけに、移籍は痛いところです。
モリゲと加賀も、加賀のパフォーマンスが良いときは良いのですが、タイプが似ているので、ヒョンスの方がよかったと思います。
マテウスというドイツで威張っていたあの人と同名の選手、日本どころかブラジルの外に出るのは初めてで、デッカイのでCBとしては頼もしいけど、まずは日本のサッカーに慣れるのが大変でしょう。モリゲとうまく合えば、鉄壁のCBになりそうで、期待はふくらむものの、Jリーグに慣れるまでにどのくらい時間がかかるかわかりません。
攻守に不確定要素がある。こういう場合、わたしは悲観論になってしまいます。
 
という訳で、わたしの予想というか希望は(ちなみに昨年はできれば一桁順位が希望で、当たり)、やっぱり10位以内、できれば一桁順位です。