第15節 東京×鹿島 肉弾戦も戦術倒れ

W杯にため中断していたリーグ戦再開初戦。
鹿島と1-1のドローは、全然嬉しくはないけど、妥当な結果だと思います。
 
試合後、帰りの南武線で、蘇我夫とちょっとばかし険悪になりました・・・
この試合に対する評価が違ったというか・・・突き詰めれば同じなんだけど、試合直後に感じたことがかなり違っていたというか・・・
 
蘇我夫は味スタを出るなり「東京は監督を代えた方がいいよ。選手たちが可哀想だよ。」と。
実際はもっと不穏当な言葉を使ったのですが、ここでは自粛。
わたしもマッシモ監督のサッカーは再三言うように好きではないのですが、なんかムッとして、夫に抗議。
「だって、中断期間に監督替えなきゃ、マッシモで行くってことでしょ。好きでもキライでも、彼が監督ならそれで精一杯やるしかないし、サポは応援するしかないじゃん!鈴木淳だって、監督の間は、応援してたでしょ。」
と、妻は不機嫌に。
 
そのくらい評価の微妙な試合だったかと思います。
 
 
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(久々のリーグ戦、27000人以上の観客数)
 
 
わたしは試合中からこれは肉弾戦、熱戦だなぁ、と感じていました。
激しいぶつかり合いと、ボールの奪い合い、これもサッカーの楽しみの一つではあります。
全体的には鹿島がポゼッションしていたとは思いますが、個々のフィジカルコンタクトはとても見応えがありました。
ガナーズファンですから、本当はきれいなパス回しが好きですけど、ここ数年の東京には足りなかった力強さが見えるのは、悪くはないと思います。
 
 
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(ヨネちゃんのシュート。枠に飛べばかっこよかったけど)
 
 
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(よってたかってタマをいじめる鹿たち)
 
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(シュートを打つ秀人)
 
 
 
 
その熱戦に煽られたか、最初からちょっとおかしかった主審の山本雄大さん。
始めにとったファウルが、ファウルかどうか?なプレーだったので、その基準でどんどんファウルにして、前半は鹿島の選手に、後半は東京の選手にせっせとイエローカード奮発。
鹿島が怒ったハンドの件は、それとは別と思いますが・・・もし故意のハンドならこれこそ警告の
対象では?どうやらハンドではなかったようですが。
タマの得点に至るプレーに関しては、相手チームが抗議している間に抜け目なくリスタートするのは、鹿島の得意技だと思いますけど?
それはともかく、レフェリーはもう少しおさめてほしかったとは思います。
レフェリングの良し悪しも試合の質の一部ですから。
 
シュート数を見ると、東京6,鹿島13.
シュート6本はいくらなんでも少ないと思うけど、決定的なシーンは鹿島と同じくらいか、東京の方が多かったくらいの印象です。
特に前半のエドゥー、後半の武藤、このどちらかが決まっていれば・・・試合の流れから言うと、後半武藤のGKと1対1が決まれば、勝利はぐっと東京に引き寄せられた・・・とは本人も含めて誰でも思いますね。
 
後半、早めにあまりいいところのなかった河野に代えて東IN。
4-4-2に。こちらの方がボールの動きがスムーズな感じだけどね~
そして、エドゥーのパスが相手に渡ったところを、武藤がプレス、クリアボール獲ったタマの、見事なゴール。
これはもう本当にすばらしいタマらしいゴールでした。タマは時々、ビックリするほどすごいシュートを決めます。
 
 
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(タマのシュート!)
 
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(入った!見事!)
 
 
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鹿島はそんなことで動じる相手ではなく、ますます激しい攻撃をしかけてきます。
そんななか、東の絶妙なスルーパスに抜け出た武藤くんでしたが・・・決定的なシーンだったけど、前述のように曽ヶ端に止められた・・・
 
この試合、ダヴィもいつもやられる遠藤康も止めていたのですが、途中出場の豊川くん19歳は止められなかった・・・と、いうことに結果的にはなってしまいますね。
鹿島は若くて良い選手がおおぜいいます。小笠原のような超ベテランがチームを収める役をして、後は若い選手がどんどん育つ・・・強いチームは違うな。
天皇杯ソニー仙台に負けたけど。←悔し紛れ。
 
ともかく、東京は武藤くんが決定機を外したあたりから、例によって中盤がさらに空いてきました。
中盤で鹿島の選手を自由にするものだから(前半からその傾向はありましたが)、良いボールがどんどん入るし、セカンドボールは拾えないし、奪えても前に効果的な展開はできないし。
それでも要所要所ではヨネちゃんはじめ選手たちは体を張って頑張っていました。
しかし、いくらブロックを作っても最終ラインと前のラインがくっついて低いものだから、失点は避けられそうにない・・・と覚悟してたら、やっぱり。
これではせっかく羽生を入れても意味がなくなってしまう(夫が不機嫌な理由の一つ)。
 
わたしは気がつかなかったのですが、J's Goalの東京担当馬場記者のレポによれば、失点前からさらに中盤がポッカリしてきたと思ったら、4-1-4-1にしたようです。
これがうまくいかなかったのは、監督、コーチ、通訳がテクニカルエリアに再三出て来て、なにやら言ってる様子は、スタンドから見えたのでわかりました。
トニーニョ・セレーゾ監督が第4の審判に「あっち、3人も出てるぞ。いいのか?」と言いつけているようでした。
 
試合後の会見ではマッシモ監督、すましていたようですが、本当はベンチは慌てていたのかも。
 
で、失点はするべくしてした、と思うので、ドローは妥当な結果だと。
悔しいし、勝てる道もあったとはおもうけど、そして、何より走って戦っていた選手たちには可哀想だと思うけど、今の東京はこういう極端に戦術的な試合をするのですから、この試合のようになることは、これからもあるでしょう。
 
でもシュートは、最終的には個々の選手の責任です。
単純にいえば、武藤くんが外さなきゃ勝ってた・・・という試合であるとも言えます。
 
それでも単純に思えないのは、試合終了のホイッスルと共に倒れ込んだヨネちゃんたちの頑張りが、むなしくなってしまわないか、これからの試合に不安がぬぐえないから。
マッシモ監督は実験室に籠もっている錬金術師みたいに、これとこれを混ぜればこれ!と考えているようで、生身の人間で弱さもある選手たちは、そういうエレメントではない、とわかっているのか心配です。
 
と、一番不安に思っていることを、夫婦とはいえぶしつけに断言した夫に、ムッとしたわけですわ・・・
 
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(平山のヘッド。エドゥーに代わって入ったけど、最近調子の良いエドゥーほど迫力がない。もっと相手を脅かす、もっとボールが収まるようになってほしい~)
 
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選手たちの健闘には拍手を送りました・・・
 
明後日の新潟戦、どうでしょうかね~
この後が大事、なんていうとたいていアレだからなぁ(ーー;)