Jユース選手権大会決勝、東京×広島。

なにしろ、今東京で一番面白いサッカーするのは、トップでもU-23でもなく、U-18ですから、楽しみなのです。
で、磐田ヤマハスタジアムでのJリーグユース決勝戦には行こうと思っていたのですが…
当日あいにくの雨、磐田のほうはさらに荒天が予想されていたので、翌日夢の島のチケットは購入済みだったこともあり、ヤマハ行きは断念しました。


ベアスタでの準決勝京都戦もTVで見たけど、これが大苦戦。
日本クラブユース選手権の時も、東京U-18は、試合序盤わりと相手を見てから動き出すようなところがあり、そこで相手の勢いをまともに受けてしまうと苦戦に。
京都戦も延長までもつれこみ逆転勝ちしましたが、結局この経験が決勝戦にも生かされたようです。

勝戦の相手、広島ユースはプレミアWESTの首位にいるチーム、東京はEAST2位ですが首位は青森山田なので、クラブユースとしてはトップ同士の試合になりました。
さすがにこの世代としてはレベルの高い、技術だけでなく球際の攻防も厳しい緊張感のある試合でした。
広島の満田君はさすがに強くて早くてうまくて、前半はこれはかなわないのでは・・・と感じたくらい。
序盤はパスもつながらず、東京はシュートまでいかない時間が続き、広島のほうは長めのパスがきれいにつながり、何度かシュートを打たれていました。
トップチームと同じ3バックで守備のときは5バックみたいな形、やりにくかっただろうと思うし、簡単には崩せそうもないと見えました。
ようやく少し東京へペースが傾いたかな、と思った時間にサイドから崩されてミドルを決められるという、ちょっと京都戦に似た失点。
クラブユースの時より失点が多いのが気になっていたのですが・・・
それでも徐々に東京らしい形になってきたので、前半0-1なら・・・と思っていたら、終了間際に警戒していただろう山根くんのゴールでまた失点。

あちゃ~嫌な時間に・・・このまま負けちゃうのか。
もうすっかり悲観的になるワタクシ。

これは後半頭から久保くんを出すのだろうな、と思ったらやはりそうなった。
広島の選手もわかっていたと思う。
が、リムくんを中にして、半谷くん、久保くんが自由に動く感じ、捕まえにくくなったのと、久保くん効果は、ただ彼がボールを持つところばかりでなく、彼の存在がDFの注意を引き付けるので、リムくんや半谷くんが動きやすくなります。
後半早々にリムくんのゴールで一点差、半谷くんがPKをとって同点。
延長後半に相手GKのミスを逃さず、久保くんがドリブルで運び、途中出場の荒川くんにパス、落ち着いて決めて勝ち越し。
なんとまあたくましいこと。
上手さも粘り強さもハードワークも兼ね備えたチームでした。
本当にすばらしい試合でした。

佐藤一樹監督の「自主性」を重んじる指導、これも立派だと思います。
自分たちで考え助け合うことで、サッカーも、たぶん人間としても成長できるでしょう。
2試合続けて難しい試合になりましたが、修正力も彼らが体得したものだろうと思います。

優勝、そして二冠、おめでとう。


翌日。
U-23終戦夢の島には、このユースの選手たちがベンチに入っていました。
この世代なら連日の試合もできるでしょうが、雨に風、そのあと急速に晴れ、というお天気の中、延長戦までいったのに、タフなものです。