映画館で映画を観た〜サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)〜圧倒的なソウル!
新型コロナワクチン2回したし、それでも感染ることはあるにしても確率は下がり、重症化リスクはかなり下がるそうだし、映画館も感染防止策はしっかり取っているので、たまには映画館で映画を見よう、ということになりました。
たま、どころか、「パラサイト〜半地下家族」以来です。
サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)
監督 アミール・"クエストラブ"・トンプソン
また横着して映画.comから借ります。
ウッドストックが開催された1969年の夏、160キロ離れた場所で行われたもうひとつの歴史的音楽フェスティバル「ハーレム・カルチュラル・フェスティバル」にスポットを当てた音楽ドキュメンタリー。スティービー・ワンダー、B・B・キング、マヘリア・ジャクソン、ニーナ・シモンらブラックミュージックのスターが集結し、30万人以上が参加しながらも、その様子を記録した映像は約50年間も地下室に埋もれたままになっていた。4度のグラミー賞受賞者で、エミネムやジェイ・Zのプロデューサーとしても知られるアミール・“クエストラブ”・トンプソンが初監督を務め、黒人の歴史やカルチャー、ファッション、音楽の大々的な発表の場となった同フェスティバルの全貌を、貴重な映像や当時のインタビュー、そして約50年の時を経てこの映像に初めて触れる当時の参加者たちの証言を交えながら描き出す。2021年サンダンス映画祭でドキュメンタリー部門の審査員大賞と観客賞を受賞。
2021年製作/118分/G/アメリカ
原題:Summer of Soul (...Or, When the Revolution Could Not Be Televised)
配給:ディズニー
スライ。
マヘリア・ジャクソンとメイヴィス・ステイプル
この作品について詳しく、また出演者などもここに書かれています↓
1969年夏、ニューヨークのハーレムで行われた「ハーレム・カルチュラル・フェスティバル」。
同じ年のウッドストックもどちらももう歴史上の出来事になっているかもしれません。
が、ワタクシのようなトッショリは、ひよっこではありましたが、その時代の空気を吸ってはいました。
当時4歳でこのフェスティバルに来て、5thディメンションのフローレンス・ラルーの美貌に一目惚れした当時の小さなオーディエンスの思い出話には、このフェスティバルが彼の長年の心の奥底の熾火のようなものだったのだろうと感じさせられました。
1960年代後半といえば、この映画でも語られているように、大変な時代でした。
今や多くの日本人が信じないだろうけど、日本にも…少なくとも東京や大阪京都あたりでは、同じような空気が流れていたのです。
ケネディ大統領暗殺、キング牧師暗殺、ベトナム戦争泥沼化の後終戦、プラハの春とその終焉、ロバート・ケネディ暗殺、反戦運動、ヒッピーカルチャー、フラワームーブメント、日本でも学生運動…
Rストーンズは"ホンキートンクウィメン"、ビートルズはなんだったっけ、"ゲットバック"に"カムトゥギャザー"か。
そんな中で行われた"ウッドストック“はラブアンドピースのコンサートでした。ジミヘンがアメリカ国家を機関銃の音のようにアレンジして演奏したり、ジョーンバエズが反戦歌を歌ったりしましたが、基本的にフリーラブやマリファナや、自由を謳歌するようでした。
こちらはもっと厳しい状況にあるので、ベトナム戦争でも最前線に送られるのは黒人が多いとか、アポロなんとか号の月面着陸のニュースを聞いても、そんな金があるならハーレムの黒人たちに使えという声が作品中にも流れます。
無論当時はまだ公民権運動が1964年にようやくみのり、法制定されたばかり。
公民権法ができても、差別がなくなったのではなく、特に南部では差別も先鋭化、キング牧師も暗殺される。
非暴力運動では一向に好転しない状況にブラックパンサーが生まれ、過激な行動を起こす。
作品の最後に登場した、ダシキというのかオレンジ色のアフリカ民族衣装にエスカルゴにちょうちょが止まったみたいなヘアスタイルの、圧倒的迫力のニーナ・シモンが“Are you ready?"
と歌いかけ、「誇りのためになら人を殺す用意はあるか?」と30万人のオーディエンスに問うシーンがあります。
この容易ならざる言葉が、"ハーレム・カルチュラル・フェスティバル"の全てではないにしろ、時代を背景とした性格をしめしているように思いました。
コンサートはそんなに剣呑なことはなく、次々にまさにソウルフルな、見事な、美しく力強い音楽に満ちているのですが。
作品半ばにはかなり長い時間がゴスペルに割かれます。
なくなる1、2年前でしょうか、マヘリア・ジェクソンが、当時すでに伝説的なゴスペルの女王でしたが、いかにも体調が悪そうな表情ながら、その声は力強く、彼女もまた魂そのものの歌を聞かせます。
体調が悪い彼女を助けるため、当時それほど有名ではなかったらしいメイヴィス・ステイプルが、女王とデュオをする光栄に喜びを全身で表し、歌います。このシーンも素晴らしかった。
ブラックミュージックは元々黒人の苦しさの中から、また生活の中から生まれたものですが、音楽界全体が時代のうねりに呼応して盛り上がっていたごとく、ブラックミュージックもさまざまな変化を見せます。
まだ若いスティービー・ワンダーや、おっ、という出演者はたくさん。
5thでメンションの美しいハーモニーにも心動かされました、4歳のオーディエンスだった坊やと同じく。
いかにオババかわかるから大きな声じゃ言えないけど、ワタクシ"アクエリアス"歌えちゃう。
"マイ・ガール“も、スライの"ハイヤー"も歌えちゃう、全コーラスは無理だけど歌える。
(お願いだからもし、先々高齢者施設に入ったとして、「さあお歌の時間ですよ」って時、細川たかしとかじゃなくて氷川きよしでもなくて、5thディメンションとかストーンズとか、せめてビートルズを歌わせてね)
大好きな…でもしばらく忘れていた曲の数々に再会できて、私も4歳だった彼と同じように泣きそうになりました。
これがどうして60年もお蔵入りだったか…
というのは上記にコピーした記事にありますが、やはり黒人だけ(スライのグループなどには白人もいるけど)のコンサートに当時は関心が払われなかったのでしょうか。
フィルムが無くならなくてよかった…
わたしもウッドストックは知っていたけど、これは全く聞いたことがなかった。
でも、曲はよく知っているものも多かったので、不思議です。
思うがままに書いたらまた長文だわ…
では、ご飯を作るとしよう。
読み返してないからヘンかもしれません…
追記。
今日でもプレミア・リーグでは試合前にブラック・ライブズ・マターをニー・ダウンして示しています。
あれから差別は無くなったか?
法制上は整えられたとはおもうけど、人種間、民族間の断裂は大きく深刻になっているように思う。
まず、この作品で公民権法制定当時の時代を見て、差別と戦うこと、声を上げること、誰にでも平和に生きる権利があることを思い返すのもよいかと。
W杯欧州予選〜アンドラvsサンマリノ〜サンマリノ共和国について
R・ストーンズの"Their Stanic Majesties Request"を聴きながら…
ヘンな曲揃いのアルバムだなあ…
色々ややこしいことの頻発していた時期の作品。
"Jumpin' Jack Flash"が出た時には、当時のストーンズファンはホッとしたものでしょう。
蘇我夫は「ボクはサッカーなんか嫌いだ」と、昨夜から不貞腐れ。
それもそのはず。
アウェイ相模原戦(フクアリで負けている)、特に前半は押しに押していたのに得点できず、
後半徐々にいや〜な感じになっていき、85分にソロモンを抑えてた木村誠二が…人もあろうに東京から京都にレンタル、出番まるでなく、相模原にレンタル後5試合連続先発の、東京U18出身のDF…の、木村誠二にCKからヘッドで決められ、そのまま敗戦。
相模原サポはもちろん、東京サポは喜んだけど、ジェフサポの夫が嬉しいはずはなく、ワタクシも誠二はイケメンだと思うけど、ジェフが理不尽な試合で負けて楽しいはずはなく…
しかし、アンドラ公国だけ詳しく書いて、サンマリノはなしというのはフェアでない?ので、そのサンマリノ共和国。
国旗。
サンマリノについてざっくり調べていると、期せずしてズラタン・イブラヒモビッチの漢っぷりをまた知ることになりました。
それは後にして。
人口は33500人ほど。
うちの市の3分の1くらいかしら。
言葉はイタリア語。
サンマリノはイタリア半島中部の山岳地帯にあるティターノ山に存在します。また、サンマリノは標高700メートルの山頂に城砦を築いたため、それが天然の要塞となって長い間ヨーロッパの戦火から独立を守り抜いてきました。こうした理由から、「山頂の独立国」という異名で呼ばれるようになりました。(RETRIPより)
外務省のHPにある略史では、
4世紀初頭、ローマ皇帝によるキリスト教徒迫害を逃れるため、マリーノという石工がこの地にたてこもり、信徒を集め共同体を作ったのが建国の伝説とされている。中世にも天然の要塞を利用し外敵の侵入を防ぎ、自由と独立を守り続けた。1631年にローマ法王により独立的地位を認められた。1862年にイタリアとの友好善隣条約を結び近代国家としての主権と独立を確立した。
現存する最古の共和国だそう。
さらに観光客をひきつけるのが独自の文化。これだけの長い歴史を持ち、独立を保ってきたサンマリノ共和国です。イタリアに囲まれながらも独自の文化を持つ国に発展しました。
サンマリノ共和国発行の切手、コインなどは希少価値があるので、観光客が買っていくそう。
消費税がないので、イタリアから買い物客も。
観光以外特別な産業はないようですが、石工マリーノによって始まった国だけに、石切の産業が盛んとか。
そして、世界最長の長寿国。
人口が少なすぎるため顔見知りばかりで、裁判の公正性を保つのが難しいので、裁判官はほとんどイタリア人なんだそうです。ほんまかいな?
サンマリノのサッカーについて調べたら、リーグはあるようですが、選手は多くはアマチュアというか、仕事をしながらの選手生活。
コロナ禍もあり、最近はさらに厳しい状況のようです。
そして!
外務省の資料にサンマリノ在住日本人は一人!
と、あったので、公使かな、と思ったら!
違いました。
それは、田島翔さんという、サンマリノ共和国1部リーグ、SSペンナロッサに所属するサッカー選手ではありませんか!!
ふむう…ここにも物語が。
人間至るところ青山あり、ですわねえ。
サンマリノの直近の印象と、素敵な景色の写真もあるので、ご覧あれ↓
サンマリノもアンドラと同じく、それが自然の要害になって長きに亘って国を守ったくらいの山国ですし、人口も少ないので、ナショナルティームは強くありません。
チームの成績は笑いを誘う悲惨さだ。今回2試合連続で引き分けになるまで、同チームは40試合で敗北を重ねていた。試合での失点総数は730点、得点総数はわずか24点だ。唯一勝利した試合は2004年のリヒテンシュタイン戦だった。サポーターたちはサンマリノを熱心に応援しつつも、敗北を当たり前のこととして受け入れるようになった。チームのスローガンは「mai una gioia(喜びは一度もない)」だ。(Forbes Japanの記事引用)
しかし、負けたとはいえ、先日のアンドラ戦の内容は決して下を向くようなものではありませんでした。
彼らのプライドについて、引用した"Forbes Japan"の記事全文を。
弱くてサッカー強豪国にはたびたび大敗するので、同じ土俵で試合するのはどうか?意味あるのか?というような厳しいことを言われることもありますが、それに対し、
揺るぎない意志を持つサンマリノは、負けを重ねても歩みを止めず、サッカー愛を決して失わない。スウェーデンのサッカー選手ズラタン・イブラヒモビッチはサンマリノについて、「謝るな。ここにいるのは、その資格があるからだ」とコメントしたことがある。
ズラタン、ええ男やなあ…
W杯欧州予選〜アンドラvsサンマリノ〜とりあえずアンドラ公国について。
DAZNは気に入らないことも多いのだけど(注目試合しかダイジェストがないとか)、W杯欧州予選を全部やってくれるのは、大変に嬉しいことです。
あ、日本代表の試合もHAともにやってくれるのでしたね、すまんがオマーン戦は見てないけど。
日本代表にFC東京の選手が選ばれていないので、エゴなサポのわたしは興味が湧かなくて…
リョウヤでも呼ばれていれば見たけどね(実際のところリョウヤはまだ代表レベルではないように思う)。
で、欧州予選ですが、普段なかなか見ることのできない国の試合が見られるなんて、楽しいではないですか。
ただ、全試合を90分見るのはしんどいし、そこまで立派な暇人でもないので、ダイジェストがあるのはそっちを見ることが多い。
90分見たのはイングランド、イタリア(難しい試合にしてもうた。ブルガリアの強かさに唸る)、なぜかアイスランドなど。
ダイジェストすら見ていないのは、リヒテンシュタイン・ドイツ。
あら、0−2なのか。もっとリヒテンシュタインを蹂躙したかと思ってた。
さて。
今節の注目カードは、
アンドラ・サンマリノ
ヨーロッパをよく旅行されている人ならご存知かもしれませんが、わたしには全く未知の両国。
先に試合のことを書くと、2−0でアンドラの勝利。
マルク・バレスというごっついキャプテンのセットプレーからの2得点で、後半猛追するサンマリノを抑えて、勝ちました。
サンマリノにも絶好機が3、4回はあったけど、得点ならず、前半24分までの2失点が重かった。
でも、2チームとも3連敗で迎え、お互い勝ち点3を狙って、アグレッシブないい試合でした。
少し以前の情報ですがFIFAランキング、203位と202位の試合とは思えない。
どちらも予選では他の国に勝ち点3と得失点差を供給する国ではありますが、レベルは低くない。守備は強豪国に当たると厳しいかもしれないけど。
ヨーロッパサッカーのレベルの高さを感じます。
そしてアフリカのネイションズカップでもそうだったけど、よく知らない国をちょっとだけ調べてみる機会になります。
イバリア半島にあり、フランスとスペインに挟まれたカタルーニャ地域に属します。公用語もカタルーニャ語。
UEFA加盟国で5番目に小さな国です。
遺跡から1万年前には定住が行われ、ポリュビオス「歴史」によればポエニ戦争時にカルタゴ軍がピレネー山脈越えをした際に、アンドラの谷に先住民がおり、「アンドシンス」と呼ばれたいたという記述が文献上最古のアンドラ。
外務省による基礎データの略史には
- (1)10世紀頃、宗主のウルヘル司教と、司教から封土としてアンドラを与えられていたフォア伯爵との間で統治権をめぐる争いが発生。その後、1278年に対等の封建領主権(徴税権、裁判権、徴兵権)を共有する「対等の宗主契約」を結び、両者はアンドラの共同領主となった。
- (2)共同領主の地位は、司教側では現在に至るまで代々ウルヘル司教に引き継がれているが、フォア伯爵側では当時のフォア伯爵がフランス王(ブルボン朝初代のアンリ4世)として即位して以来、フランス国王に引き継がれ、フランス共和国となった後はフランスの国家元首(大統領)に継承されている。
- (3)1993年2月、新憲法がアンドラ国会で可決、同年3月に住民投票で承認され、アンドラは国家として独立した。フランス及びスペインは同年6月1日に、アンドラ公国を主権国家として明示的に承認した。ただし、アンドラの国家元首は引続きフランス大統領とウルヘル司教(共同元首)。また、同年7月には、アンドラの国連加盟が加盟国の全会一致で認められた。
とあります。
国旗。
近代では世界大戦でドイツ軍と戦い(国として参戦したのではなさそう)、苦難を味わったようです。
消費税がなかったので、脱税目的の外国からの預金が相次いたので、税制改革により、2018年にタックスヘイブンの監視機関の「グレイリスト」から外されたということです。
一眼でわかるダリのモニュメント。
サン・エステバ教会。
(「地球の歩き方」HPから借りました)
人口は約77500人。
サンマリノの人口は33500人くらいなので、人口の差が点差に出たのかな…
渓谷地方が世界遺産に登録されてます。
サッカー事情は、FCアンドラがリーガ・エスパニョールに参加しているそうですが、山岳ばかりで設備が進まず、レベルは高くない(と、Wikiは言ってる)。
選手の多くはスペインでプレーしていて、4部相当のクラブにいる選手が多いそうです。
みんなアマチュア。
でも、サンマリノ戦の試合ぶり、ただの草サッカー選手と思っては大間違い。
あら、サンマリノまで行かないうちに1900字超えてしまった…
とりあえず、アンドラの巻おしまい。
鈴木優人オルガン・リサイタル〜アフタヌーン・コンサート・シリーズ21/22
前日、Twitterで鈴木優人さんの「みんな#たぬ〜んに会いに来てね」というのを目にして、チケットも残っていることだし、急に思い立って出かけました。
たぬ〜んとは#鈴木優人とアフタヌーンコンサートのマスコットだそうですが、タヌキと言えば東京サポとしては親近感が湧いてきます。
そういえば東京の33番林のユニを着ていらしたこともあるし、マサトならモリゲと一字違いだし、調布音楽祭のエグゼクティブプロデューサーと、調布にご縁もある。
たぬ〜ん、顔はドロンパより徳島の方の狸に似ているかな…
初台というと新宿で京王新線に乗り換えて一駅ですが、田舎に引っ込んでいる病気持ちとしては、とても出かけるのに迷うところではあります。
ノコノコ出かけて感染したら…ワクチンは2回接種したけど、それでも感染する人がいるそうだし…しかし、久しぶりの音楽、コンサートの誘惑には勝てず、マスクを2重に、サングラスをかけて(主治医が言うには眼鏡も感染防止に役立つそう)、ものすご〜くあやしいオババになって行きました。
まずはランチ。
ル・パン・コティディアンというパン屋さんのクロワッサンサンドのセット。
コーンスープ、コーンが半分くらいしか潰してなくて、濃くて美味しいけど、皮が残っている。コンサートの途中でお腹が痛くなると困るので、半分残した(夫が食べちゃったけど)。
ニース風サラダもたっぷり、コーヒーもポットできてたくさん飲めるので、割とリーズナブル。
コンサートホールへの階段。
丸いのがエントランス。
このパイプオルガンの独奏会。
演目はポスターにある通りです。
「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」で、オルガンの音色の美しさと、なんや知らんいっぱいある鍵盤やらなんやらの重なりの楽しさに目覚めて、次の3曲に備える。
その3曲。スウェーリンク、バッハ、メンデルスゾーンのそれぞれの「天にまします我らの父よ」(主の祈り)を続けて演奏されたのが、とても興味深くおもしろかった。
バッハのは演奏者には大変な曲だそうですが、聴く方には美しく清らかで、惹き込まれました。
メンデルスゾーンのは異色というか、優人さんが曲の紹介したときに言ったように直球勝負。
疾走感も感じるのは、優人さんの演奏の魅力でしょう。
後半戦じゃなかった、休憩の後は「トッカータとフーガ」から。
オルガンの曲では突出して有名ですが、優人さんはなぜこの曲がこんなに有名なのか…とおっしゃっていたけど、ある年代には「ティラリ〜鼻から牛乳〜」って替え歌で知られたのじゃないかしら?優人さんの年代に流行ったけど、お育ちがいいからご存知ないのかな…
まああの場で持ち出しても、引く人が多いか。
こういうやや不幸な目にあう音楽って結構あって、ベートーベンの「運命」などがそのいい例。
しかし「運命」も「トッカータとフーガ」も、最後まで聞けば、たいそういい曲だとわかります。
スウェーリンク、ブクスフーデといったバッハに影響を与えた作曲家の曲も紹介され、それぞれの美しさを味わいました。
最後のバッハ「パッサカリアとフーガ」は、オルガンにしては大きな曲のようですが、ワタクシのような浅学のヤカラには難しかった…
パッサカリアというのは南の方から北へ伝わっていくに従い、ゆっくりしたものになったそうです。パッサカリアてなに?と思いながら聞いていたら途中ドツボにハマって、後半ハッと気がつき、音を楽しむことに専心。
少し悲しい感じの重厚なところと、フーガの独特のノリを楽しみました。
アンコールにこれも超有名な「小フーガト短調」。
古〜いロック好きはフェアリーダストの「Twenty Ten」を思う出すのだけど、そんな人会場にいたかどうか…
うちの夫婦はお馬鹿さんだから思い出しちゃった…
しかも夫はシングル盤レコードまで持っていた…歴史の証人ですな。
しかしこういうロックの曲になるというのは、それだけフーガが楽しいからではないでしょうか。
というわけで、あ〜楽しかった〜〜
その日の夜、東京が札幌でまたもや同じことを繰り返し、逆転負けしたって(少ししか)気にならないくらい気分よかった。
御岳のレンゲショウマと山野草。
毎年夏になると、多くのオババたちが大概友達と3、4人連れで御岳の方までレンゲショウマを見に、立川駅から青梅線に乗るのを見かけます。
レンゲショウマの俯き加減の品のいい姿が、駅のポスターになっていて、見てみたいな〜と思っていたのですが…
去年の今頃は入院していてそれどころではなかったし…
今年も体力に自信はなく、だいたい病気になる前に御岳に行った時、バスからケーブルカーに乗り換えるまでの数分の坂がキツくて大変だったことを思うと…
しかし、先日の台風で花がかなり落ちてしまったとか、もうそろそろ終わるとかTwitterなどでみて、見に行く決心をしました。
って大袈裟だけど、わたしの体力脚力ではかなりの決断なのです。
立川から青梅線で青梅へ、乗り換えて御岳へ、バスで滝本駅へ、ケーブルカーで御岳山駅へ。
バスからケーブルカーに向かう坂道もはあはあ言いながらなんとか登り、バスから降りた人全員に抜かされることはなく、ケーブルカーに乗り込みました。
田舎なのでここまでの交通機関、密ということはなかったけど、このケーブルカーだけは往復とも密でした。
御岳山駅を降りて、5分ほど歩くと、富士峰園地に着き、すぐにレンゲショウマが見えてきます。
この北斜面に約5万株のレンゲショウマが群生しています。
キンポウゲ科の多年草で、名前の由来は、花を下から見上げると蓮の花に、葉がサラシナショウマに似ているのでレンゲショウマ(蓮華升麻)とつけられたとか。
つぼみもかわいいけど、もう終わった花の方が多く、つぼみは少し。
山の斜面にこういう風に群生しています。
八月中旬の最盛期にはさぞ素晴らしかったでしょう。
最盛期は過ぎてしまいましたが、まだ十分きれいでした。
山の斜面にここかしこと咲いているので、登りながら写真を撮ったら、いつの間にかリフトで登るところを、展望台まで上がってしまいました。
けぶっていて見晴らしはあまり良くないけど、赤とんぼが飛行機みたい〜
展望台から神社まで歩くことに。
途中の神代欅の下に、秋海棠が咲いていました。
至る所で秋海棠がピンクの花を盛んに咲かせていました。
ど迫力の神代欅。
何軒もある宿坊の一つ。
別の宿坊の屋根。
もう秋明菊が満開。
レンゲショウマばかりじゃなくてよ〜
左はヒヨドリバナ、右はコウヤボウキだと思う。
ホトトギス。ピントが〜〜〜
レンゲショウマの群生の中に咲いていたツリガネニンジン。
おお〜トリカブト!
この根っこを掘って持って帰…ってないです。
至る所に咲いていたクサノオウ。
トウバナかな。
オトコエシ。
今年やっと花を見ることができたタマアジサイ。
神社まで行き着く前に、もう足がくたびれ、お腹も空いたのでお昼を食べることに。
御岳のお蕎麦〜
美味でした。
長芋を細切りにした酢の物も結構なお味。
お昼にありつくにも、ちょっとした坂を上がっていきます。
この奥がお食事どころ。温泉も入れます。
御嶽神社。
で、この不信心者、とお叱りを受けるやもしれませんが、ワタクシの体力もう無理。
今回はここで終点です。
ここからまた結構急な山道を降って行かなくては帰れないので。
膝がガクガク、ヨレヨレしながら、なんとかケーブルカーに乗り、無事に帰宅いたしました。
おまけ。
ケーブルカー乗車記念にいただいたカード。
裏はレンゲショウマとロックガーデン綾広の滝。
ロックガーデンまで行くとタマガワホトトギスという黄色いホトトギスや珍しい花があるらしいけど、御嶽神社の奥は完全に登山スタイルで行くところなので、わたしには無理。
終わりかけではありましたが、念願のレンゲショウマが見られて満足でした。
欧州フットボールが始まった〜
U15むさしがクラブユース選手権で、鳥栖を下して(PK戦だけど)初優勝したことしかいいニュースがなかったFC東京、トップチームがようやく勝ったので、ひさ〜しぶりにDAZN見逃し配信を見たところ、悪くない内容だったのですこ〜し気分が良くなったものの、明日はまた不愉快なニュースを見るのかな、とすでに悲観している管理人です。
それはそれとして。
早くもイングランドで、そして先週末からイタリアでもリーグ戦が始まり、POの結果、CL出場国も決まり、組み合わせも発表され、また忙しくなってしまった…
ざっくりイングランド2節までを見ると。
ウェストハムの好調が目立つ。
ソウチェクもいいけど、ライスもいい選手です。
(写真、ちっちゃ)
ヌーノのスパーズは…
マンCが勝つ以外考えにくいと思っていた第1節。
メンバーにケインはいない。
どうせマンCに行ってしまうのだから、ケイン抜きでやってみるしかないよね…どうなることやら。
すると、予想通りポゼッションはずっとマンCでしたが、ヌーノ色もそこそこみせる、粘り強い守備で、特にタンガンガがグリーリッシュを見事抑えてほとんど仕事をさせず。
得点者はソン・フンミンでしたし、素晴らしいゴールでしたが、この日のMOMはタンガンガだと思います。
2節はヌーノの古巣、アウェイでウルヴズが相手。
マンC戦よりはポゼッションもできるだろうと思っていたら、サッカーってわからないもので、マンC戦より上手くいかない。
ウルヴズがヌーノのサッカーをしているようで、スパーズはパスがずれて繋がらず、守備に忙しいばかり。
ただ8分にデレ・アリがPK獲得、自ら決めて先制。スパーズがまあ良かったのはこの辺まで。
前節から頑張っていたデレ・アリはこの試合も守備に奔走。
デレはなんだか髪型が変わったばかりでなく、中身も洗濯してきたような…フィジカルの調子もいいのかもしれない。
で、スパーズが必死に守り、ウルヴズが決められなかったりして、内容的には3−1くらいでウルブズが勝って然るべきところ、PKの1点を守り切ったスパーズが勝利。
ヌーノはついているのかも。
塩漬け試合2つで勝ち点6。
そして、この試合ケインが途中出場、あまり見せ場はなかったけど、スタンドではケインのチャントが歌われ、その後ケインはこの夏はスパーズに残ると語ったのでした。
かたやガナーズは。
予想していたものの、予想通りの体たらく。
しかし、ブレントフォードはチャンピオンシップからいいサッカーをして強い、と
わかっていました。だからといっていいところなく負けるのはどうかと思うけど。
2節のチェルシー戦は力の差通りの…というか力の差ならもっと点差があってもおかしくない結果。
何しろいきなりルカクがいるなんてズルい。
結局スミス・ローやサカやティアニーは精一杯の頑張りを見せていましたが、得点には至らず、守備も後半は頑張って失点しなかった。まあ前節が20点くらいの出来なら、2節は40点くらいか。
もうビッグ6って呼ぶの、やめて。
実態が伴っていない…
他にももっと面白い試合があったけど書ききれないわ。
CLのPO、モナコ・シャフタールドネツクは、サッカーの難しさというか理不尽さを味合わせてくれるものでした。
デ・ゼルビがドネツクへ行ってしまったので、どっちもよく知らないクラブだけど、ドネツクを応援していました。
内容から言えば、モナコが勝ち上がるべき試合でしたが(2試合ともモナコが良かった)、モナコは得点力に欠けるのか、追加点を取るチャンスは多かったのにとれず、理不尽なオウンゴールで敗退。
なんか可哀想でしたが、ゼルビはCLに出たかったので移籍した部分もあったと思うので、まずはご同慶の至り。
ただ、本戦は難しいグループに入ってしまいました。
どれくらいやれるか。
ゼルビらしさは得点シーンくらいで、危なっかしいとこだけサッスオーロぽかったので、もっと頑張らないと勝ち点は取れないかもしれません。
古巣のサッスオーロは、いかにもサッスオーロらしく、3−2かなんかで監督のディオニージの古巣の昇格チームに勝ってましたが、DAZNではやってくれなかったので見られない。
つまんない。
ちなみにガナーズは次も負けるだろうから、降格圏脱出できそうもないです。
昇格なったカナリーズと仲良くビリで並ぶものと思われます。
せめて初得点くらいして欲しいけど…アルテタ、どうよ。
カナリーズも難しいなあ…
と、言い出したらキリがない。
昭和記念公園のひまわりと山野草。
というわけで、地球はピンチなんじゃないか、などど心配になってしまいましたが、愛らしい花や元気だったり不思議な造形だったりするひまわりなど見ると、また楽しくなってしまいます。
ハーブの丘近くに、ひまわりを種類別に植えている花壇があります。
「サンビリーバブル」という名前のひまわり。
終わりかかっていましたが、コンサートベルというひまわり。
おお〜なんだかむく犬みたいなひまわり。
東北八重ひまわりという名前。
ビッグレモネード、という名前。
まだ開花が進んでいません。
ちーまくん、という名前。
チーバくんかと思った…
ハーブの丘のひまわりはこんな感じになっています。
こもれびの丘の麓、こもれびの家の裏あたりで山野草を探してみました。
ひまわりとは全く違った可憐な花々です。
が、例によってピント拒否花…
マツカゼソウ。
カリガネソウもまだ盛んに咲いています。
ほんとはこれが群生しているのを期待して行ったのだけど、咲いていたのはこの株だけ。
キツネノカミソリです。
左はシモバシラ。右は遠くてよく写ってないけど、オトコエシではないかと。
左はキンミズヒキ、右は白いミズヒキ。
赤いミズヒキもたくさん咲いていましたが、ピント絶対拒否花なので撮らなかった。
白のミズヒキくらい離れればなんとか…
珍しくはないのでしょうけど、可憐な花のゲンノショウコ。
「現の証拠」という名前は、すぐによく効く薬になることから。
水田の畦、海岸の砂地に群生する植物だそうで、昭和記念公園ではハーブの丘に至る池周りの小道にいっぱい咲いていました。
水田の畦を埋め尽くしている例もあり、今後の動向に注意すべき植物だそうです。
花は1センチもない小さな可愛いものですが、増えない方が良い植物ということです。
こうして身の回りに知らないうちに外来植物が増えていくんですね…
ダラダラ坂の下、ススキの影に夏水仙が咲いていました。
上手く撮れなかったけど。
西花畑のひまわりは終わっていましたが、まだハーブの丘周辺では楽しめます。
花の丘周辺は今回は行ってないからわかりませんが…
9月にはそろそろコスモスが咲くのではないかしら。