鈴木優人オルガン・リサイタル〜アフタヌーン・コンサート・シリーズ21/22

9月1日、京王線初台の東京オペラシティに行ってきました。

前日、Twitterで鈴木優人さんの「みんな#たぬ〜んに会いに来てね」というのを目にして、チケットも残っていることだし、急に思い立って出かけました。

たぬ〜んとは#鈴木優人とアフタヌーンコンサートのマスコットだそうですが、タヌキと言えば東京サポとしては親近感が湧いてきます。

そういえば東京の33番林のユニを着ていらしたこともあるし、マサトならモリゲと一字違いだし、調布音楽祭のエグゼクティブプロデューサーと、調布にご縁もある。

 

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たぬ〜ん、顔はドロンパより徳島の方の狸に似ているかな…

 

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初台というと新宿で京王新線に乗り換えて一駅ですが、田舎に引っ込んでいる病気持ちとしては、とても出かけるのに迷うところではあります。

ノコノコ出かけて感染したら…ワクチンは2回接種したけど、それでも感染する人がいるそうだし…しかし、久しぶりの音楽、コンサートの誘惑には勝てず、マスクを2重に、サングラスをかけて(主治医が言うには眼鏡も感染防止に役立つそう)、ものすご〜くあやしいオババになって行きました。

 

まずはランチ。

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ル・パン・コティディアンというパン屋さんのクロワッサンサンドのセット。

コーンスープ、コーンが半分くらいしか潰してなくて、濃くて美味しいけど、皮が残っている。コンサートの途中でお腹が痛くなると困るので、半分残した(夫が食べちゃったけど)。

ニース風サラダもたっぷり、コーヒーもポットできてたくさん飲めるので、割とリーズナブル。

 

 

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コンサートホールへの階段。

丸いのがエントランス。

 

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このパイプオルガンの独奏会。

 

オペラシティは今年のBCJマタイ受難曲以来。

 

演目はポスターにある通りです。

 

「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」で、オルガンの音色の美しさと、なんや知らんいっぱいある鍵盤やらなんやらの重なりの楽しさに目覚めて、次の3曲に備える。

 

その3曲。スウェーリンク、バッハ、メンデルスゾーンのそれぞれの「天にまします我らの父よ」(主の祈り)を続けて演奏されたのが、とても興味深くおもしろかった。

バッハのは演奏者には大変な曲だそうですが、聴く方には美しく清らかで、惹き込まれました。

メンデルスゾーンのは異色というか、優人さんが曲の紹介したときに言ったように直球勝負。

疾走感も感じるのは、優人さんの演奏の魅力でしょう。

 

後半戦じゃなかった、休憩の後は「トッカータとフーガ」から。

オルガンの曲では突出して有名ですが、優人さんはなぜこの曲がこんなに有名なのか…とおっしゃっていたけど、ある年代には「ティラリ〜鼻から牛乳〜」って替え歌で知られたのじゃないかしら?優人さんの年代に流行ったけど、お育ちがいいからご存知ないのかな…

まああの場で持ち出しても、引く人が多いか。

こういうやや不幸な目にあう音楽って結構あって、ベートーベンの「運命」などがそのいい例。

しかし「運命」も「トッカータとフーガ」も、最後まで聞けば、たいそういい曲だとわかります。

 

 

スウェーリンク、ブクスフーデといったバッハに影響を与えた作曲家の曲も紹介され、それぞれの美しさを味わいました。

最後のバッハ「パッサカリアとフーガ」は、オルガンにしては大きな曲のようですが、ワタクシのような浅学のヤカラには難しかった…

パッサカリアというのは南の方から北へ伝わっていくに従い、ゆっくりしたものになったそうです。パッサカリアてなに?と思いながら聞いていたら途中ドツボにハマって、後半ハッと気がつき、音を楽しむことに専心。

少し悲しい感じの重厚なところと、フーガの独特のノリを楽しみました。

 

アンコールにこれも超有名な「小フーガト短調」。

古〜いロック好きはフェアリーダストの「Twenty Ten」を思う出すのだけど、そんな人会場にいたかどうか…

うちの夫婦はお馬鹿さんだから思い出しちゃった…

しかも夫はシングル盤レコードまで持っていた…歴史の証人ですな。

しかしこういうロックの曲になるというのは、それだけフーガが楽しいからではないでしょうか。

 

というわけで、あ〜楽しかった〜〜

その日の夜、東京が札幌でまたもや同じことを繰り返し、逆転負けしたって(少ししか)気にならないくらい気分よかった。