府中郷土の森博物館の蝋梅

今度のオミクロン株というのは、感染力がものすごいけど、罹っても重症化することは少ないとか。

それで、フツーの風邪じゃん、と気にしない人もいますが、そうはいかないと思うのです。

無症状でも軽症でもしばらく自宅隔離。仕事も学校も当分休み。

家族に年寄りや幼児がいたら、あーた、自宅でも相当気を遣います。

ワタクシのような病気持ちは、感染したら重症化するリスクがあるし、本来の病気の治療が滞って悪化してしまう。わたしが入院してベッドを塞いだら、「コロナなんか別に気にしない」と言ってた人が急病になったり交通事故などあったりした時に、病院たらい回しになってしまうかも。

ですから、やっぱり感染拡大しないように、気をつけるのがよろしいのでは?

とはいえ、風邪より感染力が強いと聞くと、もう外に出ちゃいかんのかな?

と、かなり暗い気分に。

 

都立の公園は、神代植物園などを含めて、閉園になってしまいました。

ともかくなるべく密を避けて、ちょいと散歩などできそうな場所は…

 

府中郷土の森博物館は今のところ開園(正しくは開館)しています。

郷土の森は梅園で知られていますが、まだ早い。

HPには蝋梅が見頃、福寿草も開花したとあったので、お弁当と買って、久しぶりにカメラを持って出かけました。

 

 

 

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まだところどころに咲いていた水仙

 

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石楠花のつぼみ。

咲くのは4月か5月。

 

 

博物館の庭園の一角に蝋梅園があります。

 

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満開でした。

 

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冬の寒い時期に綺麗な黄色い花をいっぱいつける、健気な蝋梅。

 

 

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こちらは素心蝋梅かな、と思うんですけど。

 

 

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蝋梅はいい香りがします。

強い香りではないけど、花に近づくと香ってきます。

 

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早咲きの梅も少し咲いていました。

 

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寒紅梅。

 

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上の写真は夫が撮りました。

せっかくカメラを持っていったけど、わたしのは不細工なのばかりで…(泣)。

 

 

 

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蕾もかわいい。

 

 

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上のは白牡丹という名前。

 

 

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枝の上の方はかなり花がついていました。

 

 

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植え込みにアオジがいました。

夫撮影。

アオジには3年ぶりくらいに出会いました。

一昨年は入院治療してたし、去年は結構散歩したけどなぜかアオジには会わなかった…声は何度か聞きましたが。

姿を見たのは本当に久しぶり、嬉しい。

久しぶり、と挨拶してもアオジさんは喜んでくれないけどね。

 

HPには福寿草も開花したとあったのですが、公園中探したけど見つけられなかった…

先週行った昭和記念公園でも蕾も見えなかったので、まだまだ早いのか、今年は不作なのか…

風の冷たい日で、午後早めに帰りました。

 

 

 

今年の初劇場映画〜世界で一番美しい少年

予想されたこととはいえ、年が明けてから急速に新型コロナの感染者が増えてきました。

わかってても防ぐことはできないのでしょうかねえ…

 

お正月の間は検査件数も少なかったのだろうと思うけど、感染者が多くなかったので、せっかくのお正月、劇場で映画を見ようということに。

立川の高島屋にkino cinemaという映画館ができて、なかなか面白い作品を上映するので最近気にいっています。ちょっとしたお金持ちのプライベート上映ルーム程度?の小さな箱もありますが。

 

で、今年の初劇場映画はこれ。

世界で一番美しい少年

監督 クリスティーナ・リンドストロム

   クリスティアン・ペトリ

 

例によって映画.comからお借りします。

 

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ルキノ・ビスコンティ監督の「ベニスに死す」(1971)で主人公を破滅に導く少年タジオ役を演じたビョルン・アンドレセンの50年間に迫ったドキュメンタリー。巨匠ルキノ・ビスコンティに見いだされて「ベニスに死す」に出演し、「世界で一番美しい少年」と称賛されたビョルン・アンドレセン。世界中から注目を集めた彼は、日本でもファンに熱く迎えられ、池田理代子の漫画「ベルサイユのばら」の主人公オスカルのモデルになるなど、日本のカルチャーに大きな影響を及ぼした。それから50年近い年月が流れ、アリ・アスター監督作「ミッドサマー」(2019)の老人ダン役でスクリーンに登場し、その変貌ぶりが話題となったアンドレセン。年老いた彼は、かつて熱狂の中で訪れた、東京、パリ、ベニスへ向かい、懐かしくも残酷な、栄光と破滅の軌跡をたどる。その旅路とともに、人生を運命づけられてしまったひとりの人間の心の再生を映し出す。

 

2021年製作/98分/G/スウェーデン
原題:Varldens vackraste pojke
配給:ギャガ

 

 

実はワタクシもヴョルン・アンドレセンにはちょっとばかり心惹かれた思い出があって…

でもそれは、ルキノ・ヴォスコンティ監督トーマス・マン原作の「ベニスに死す」に登場する美少年タジオへの関心であり、ヴョルン・アンドレセン個人への興味ではありませんでした。

それでも、世界には美しい少年がいるものなのだなあ…とびっくりした覚えはあり、アッシェンバッハよろしく、ついタジオを目で追いかけるように映画を見た覚えがあります。

そして、その後TVなどの映像で見た彼は、タジオに勝る美は表出していなかったと思います。それが恐るべき美への探究を見せるルキノ・ヴォスコンティの力でしょう。

 

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少し先走った…

ドキュメンタリーというのは、素材をどのように見せるかで、ひどくつまらなくなったりもするものですが、この作品はヴョルン・アンドレセンと適度な距離感を持ちつつ、寄り添って描かれていると思ったし、アンドレセンの送った過酷な人生が、否応なく迫ってくるものでした。

 

映画は、自堕落な蛆がわくような生活をしている年取ったアンドレセンを、恋人がなんとか部屋をきれいにし、立ち直らせようとするところから始まります。

現在の彼の不器用な振る舞いを見せながら、そして少年の頃の思い出が語られます。

 

彼の少年期については、

アンドレセンの娘が「時間を戻せるなら、おばあさんのところへ行って、こんなのやめて。児童虐待だわと言ってやりたい」。と、自分の曽祖母を批判していましたが、まさにその通り。

このアンドレセンの祖母がモンスター

アンドレセンは母親似らしく、その母親は芸術家で繊細で、彼が10歳の時に謎の自殺をしてしまう。

年を取ってからアンドレセンは母親の死の詳細を知るのだけど、その場面も静かに描かれていますが、大変な痛みが伝わってきます。

(警察署の死亡事故の資料保管係でしょうか、よくわかんないけど、その応対した女性がとても思いやり深くて、ああいうおそらく官立の施設であんなに暖かい対応ができるのは、彼女の美徳か、この国の福祉のあり方なのでしょうか)

母親を亡くしてから、ヴョルンはおばあさんと暮らします。

そして15歳になるまでは普通の少年として、友達と遊んだり学校に行ったりごく当たり前の思春期を送っていたようですが、ヴィスコンティが「ベニスに死す」の少年タジオを探している、というところから大変換が起こります。

おばあさんがそのオーディションを彼に受けさせ、そしてヴィスコンティはすぐにヴョルンを気にいる。

ヴィスコンティは「タジオ」としてのイメージをアンドレセンがこわさなければそれでよく、その後の彼には何の関心も持たなかったようです。

それはともかく「世界で一番美しい少年だ」とヴィスコンティが彼を評した言葉が世界を駆け巡り、日本まで届いてしまう。

そして、お金を稼いでおいで、と祖母に無理やり押し出されて日本へやってきます。

 

年取ったアンドレセンは往時の自分をなぞるように来日し、その時宿泊した帝国ホテルに泊まって、自分の足跡をたどります。

この「世界で一番美しい少年」の日本滞在のシーンは、私にはとても胸が痛む、そして恥ずかしいものでした。

最近行われたインタビューで、アンドレセンはこの日本での「興行」について聞かれ、日本は好きだ、歌は恥ずかしかったが、みんなよくしてくれた…と、ネガティブなことは一言も言ってないのですが、これは実際のところ彼の性格の良さを表しているようです。

しかし、私は彼の来日当時まだ一応少女だったけど、ひどくガッカリした記憶があります。

TVでは彼にキャーキャー嬌声を上げる女子が映されていたのですが、私はヴョルン・アンドレセンにはいつまでも遠い物語の中の「タジオ」、アッシェンバッハを結果的に死に追いやる恐ろしいほどの美少年「タジオ」でいて欲しかったので、日本の歌番組に出てきて、へっぽこな歌謡曲?みたいのを歌う彼、チョコレートのCMで媚びを売る彼には、とても失望しました。

しかし、この映画を見て、その当時彼にはほとんど自分の意志というものがなく、おばあさんの言いなりに日本へ「稼ぎに」来て、「良い素材」を得た日本の芸能界にボロボロになるまで使われた、いわゆる少年虐待を受けていたのだった、とわかりました。

そんな彼に失望してかわいそうだったと思い、また彼にまともな保護者がいれば…と、とても気の毒に感じました。

ここで登場するプロデューサー酒井某などは、今もご活躍のようですが、年端の行かない少年(おそらく少女も)を商売道具にして「良い素材」とか言って、虐待かそれスレスレの扱いをして、ご成功なさってたんだな〜と、画面越しにぶん殴りたくなりました。

彼はこの映画で、世界中に彼と日本の芸能界の残酷さと貪欲さを、嬉しそうなしたり顔で披露してしまって、彼自身はなんとも思わないだろうけど、私はひどく恥ずかしくなりました。

 

この日本滞在が、彼のその後のアルコールや画面ではほとんど語られていないけど薬物などを摂取するきっかけになったかもしれず(そのように示唆されてる)、本当にかわいそうなことをした…と、当時の彼に謝りたくなってしまいます(私が謝っても無意味なのはわかってますが)。

 

その後も彼には過酷な人生が待っていて、それは彼自身の弱さが招いたこともありますが、環境や不運もあって、描かれなかった数10年もさぞかし厳しかったのだろうと想像されます。

 

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ビョルン・アンドレセンは音楽が本来は好きで…PCで作曲する時間が一番好きなのかもしれません。

映画の前半に出ていた恋人とは別れ、また新たなパートナーか友人かよくわからないけど、語り合える女性もできたようで、世間から孤立する癖はあっても、完全に孤立しているのではない。

それに数々の過酷な出来事にあったにもかかわらず、何かちょっと不用意な無垢さや繊細さ、そして日本に関するインタビューにも現れていた人のよさなどが現在のアンドレセンから伝わってきます。

まだ敗残の人生というには早いでしょうし、彼が平穏で幸せな日々を送ることができたら…と、願わずにはいられません。

新年おめでとうございます〜ご無沙汰お許しを。

もう2022年も5日経ってしまいましたが…とりあえず。

新年おめでとうございます

不精なオバブログですが、本年もよろしくお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

年末は体調の悪い日もありましたが、美術展、コンサート、映画、昭和記念公園散歩などそれなりに充実していました。

ブログの方は、ほんとにサボり…なんだかちょっと嫌になったこともあって…

でもそもそも日記がわりに始めたブログなので、まいっか、気にしないで自分なりにぼちぼちと…と、思い直して再開しました。

こんなヘタレ病人オババではありますが、今後ともよろしく。

すっかり途絶えてしまった訪問も、同じくぼちぼち再開いたします。

 

で、お正月は…

 

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今年15歳になる中学生と、多分同じくらいのお年頃のセキセイインコのカナちゃん(女の子みたいな名前だけど男子、イングランドPLカナリーズ昇格記念の命名…でももう降格しそう汗)。

お正月休みでのんびり。

 

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お節料理は去年と同じところに注文したものと、手作りのものと、お節はあまり好きではない中学生のためにお刺身。お皿の空いてるところにイカが乗るはずだったけど、もう一皿の方に全部言っちゃって、中学生が半分食らい食べてしまった…

田作りが大量にあるのは、中学生が好きだから。家中魚臭くなった。

 

 

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椎茸含め煮、里芋、蒲鉾、手毬麩、なると、ゆりね、鶏肉、菜の花、三つ葉入りのお雑煮。

夜は白味噌仕立て。

 

 

お正月と言ったら花びら餅。

 

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立川の地元お菓子屋伊勢屋のもの。

上の3個ころんとしてるのは、高幡不動尊で買った蓮の実の甘納豆。

ピンクがもう少し透けて欲しいな…

 

 

 

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こちらは京都笹谷伊織の花びら餅、立川伊勢丹で購入。

 

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お皿がひっくり返っちゃったけど、これが断面。

 

ジモティのお菓子屋さんと京都のお菓子屋さんの花びら餅食べ比べ…

と言ってもいっぺんに食べたのではなく2日に分けて。

笹谷伊織の方が柔らかく、伊勢屋のより甘い。

ごぼうの煮え方は笹谷伊織が美味しい。

伊勢屋のも白味噌の味が効いていて、なかなか良い感じ。

ちなみに値段は笹谷伊織が倍くらいしました。

 

 

明日七草粥を食べて、15日に鏡開きでお雑煮かおぜんざいにして食べて、お正月の行事は終わり。

近いうちに初昭和記念公園散歩も近いうちにしたいけど、あんまり寒いとダメだわ…

元々寒さに弱い上に、治療薬のせいで手足を冷やすと痛くなるし。

ちょっと暖かい日があるといいな…

 

 

御岳、玉堂美術館

先週25日、秋晴れのお天気だったので、御岳の「玉堂美術館」へ行きました。

御岳の神社には行ったことがあるし、さらにその先のハイキングコースはわたしの体力では無理なので、今まで行ったことがなかった玉堂美術館が今回の目的。

御嶽駅からすぐのところにあります。

 

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空高く、空気が澄んでいる。

うちの方より気温も低い。

うちからそんなに遠くないのにね。

 

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多摩川の上流。

うちは中流地域に当たり、なぜかイルカのいる某川崎のチームは下流にあります。

 

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後で玉堂の絵を見たら、こういう川に釣り船を浮かべて漁をする秋景色がいくつも描かれていました。

玉堂も好み、慣れ親しんだ景色です。

 

 

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ありゃ〜

杉の木がど真ん中のマズイ構図ですなあ。

それは仕方ないとして、駅から川沿いの道を下がったところに玉堂美術館があります。

 

 

玉堂美術館は日本画壇の巨匠・川合玉堂昭和19年から昭和32年に亡くなるまでの10余年を青梅市御岳で過ごしたのを記念して建てられました。
自然を愛し、人を愛した玉堂の人柄は土地の人々からも慕われ、玉堂の愛してやまなかった御岳渓谷に美術館を建てよう、との声が上がり、皇后陛下をはじめ諸団体、地元有志、全国の玉堂ファンより多大の寄付が集まり、没後4年の昭和36年5月に早くも美術館が開館しました。玉堂は伝統的な日本画の本質を守り、清澄にして気品のある独自な作風を展開しつつ、明治・大正・昭和の三代にわたって、日本学術文化の振興に貢献されました。展示作品は、15歳ごろの写生から84歳の絶筆まで幅広く展示されます。展示替は年7回行われ、その季節に見合った作品が展示されています。

(玉堂美術館HPより)

 

季節にちなんで紅葉に彩られた風景を描いた作品が多く展示されていました。

また、15、6歳の頃の写生もあり、若い頃からものすごく絵のうまい人だったことがよくわかります。

さっと描いたようなものも、渾身の力で描いたようなものも、とにかく写生が素晴らしく上手で、美術館の説明にもあるように、気品溢れる作品です。

動植物の絵も正確に描かれているだけでなく、生けるものへの愛情が伝わってきます。

 

 

 

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おみやに買ったクリアファイル。

グッズは他にも可愛い犬の絵の一筆箋や絵葉書がありました。

クリアファイルの写真はマズイが、絵うま!

と思う。

止めて蹴る、がすごく上手な選手、って感じ←わかりにくい。

止めて蹴る(違)の技術が高いと、幸せな画家生涯をおくれるのでしょうか、昭和36年5月に84歳で亡くなるまで、この御岳で悠然と暮らし、日本絵画の重鎮として過ごされたようです。

好かれる人だったのか、千客万来で静かに過ごせないで困った時期もあったとか。

今でも東京からだと2時間以上かかるのに、昭和の年代にそんなに訪ねる人があったとは…

 

この日の少し後、止めて蹴る(←違うって)はあまり上手くないけど、人並外れた情念で疾走するように作品を残した、ヴァン・ゴッホの作品群を見て、川合玉堂の静謐な絵を思い出し、どっちがいいとか悪いとかではなく、人間の表現力の多様性幅広さを思ったものでした。

 

なんか疲れちった、一人で静かな景色でも見たい…

とか思う時には、玉堂などおススメです。

 

 

 

玉堂美術館のお庭も素敵です。

 

 

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建物の設計は吉田五十八

庭園の設計は中島健吉田五十八

 

 

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外の石垣。

 

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お昼を過ぎたので、お蕎麦屋さんに行ってみると、なんと40分待ち!

美味しいのか知らないけど、お蕎麦をそんなに待つのは、うちには無理。

 

で、リバーサイドなんたらいう川沿いのレストランへ。

 

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ジャ〜ン!

イワナのフィッシュ&チップスです。

これが骨まで食べられて、美味しかった。

なぜかタイ料理も出す店で、トムカーガイとジャスミンライスも注文。

そこそこのお味でしたが、わたしには辛くて3口くらいしか食べられなかった…

元々そんなに辛いものに強いわけではない上に、諸々体調のせいで辛いものは食べたいのに食べられないのです、残念。

 

それでもお芋でお腹が大体満足、さらに電車の時間が30分くらい後だったので、アップルパイまで食べて、ご馳走様。

 

季節にちなんだ絵が展示されるようなので、桜の季節なども良いかもしれません。

蕎麦屋は2軒あるけど、1軒は木曜休みでもう1軒が混むようなのでご注意を。

御嶽神社の方までバスとケーブルカーで登っていけば、お蕎麦屋さんは何軒もあります。

今回は美術館だけで帰りました。

 

昭和記念公園と高幡不動の紅葉〜スペイン料理付き。

先週火曜日に散歩した昭和記念公園の紅葉。

かなり進んでいましたが、まだきれいでした。

 

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立川口に向かう無料の広場。

奥に見える建物は、災害医療センター

災害時には多摩地区の救済拠点になる場所です。

顎の骨骨折のわたしが、歯医者さんから紹介状をもらって口腔外科へ飛び込んだのもこの病院。トホホ。

 

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立川口から入るとすぐのカナール、パッツーンと上が揃えてあります。

 

 

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毎年この紅葉は真っ赤に染まります。

 

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サザンカも満開。

 

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かたらいの銀杏並木。

ここはかなりの人出。

 

 

数日後に高幡不動へ行きました。

 

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お馴染みの土方歳三さん。

 

 

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前の日まで菊まつりをやっていたようで、これはその名残。

線香花火みたい。

 

 

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紅葉には少し早かったけど、きれいに染まっている木もありました。

 

 

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天気がイマイチ…

 

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「藤蔵、勝五郎生まれ変わりゆかりの地」記念碑にあるお地蔵さん。

文政5年(1822)(現在の八王子市)中野村の勝五郎(8歳)は、自分の前世は程久保村(日野市、モノレールに駅名があります)の藤蔵であると語り、評判になったそうです。

須崎藤蔵は実際に存在して5歳で亡くなったのですが、今も須崎家の子孫が供養しているのだとか。

不思議なお話。

 

 

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四国八十八番札所めぐりの順番に登ります。

全部は大変だから、一部ショートカット。

 

 

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曇りだったので、見晴らしはこんなもの…

 

 

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紅葉は全山の3割ほどだったかな…

こういうふうに一部、良く色づいた木がありました。

 

 

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高低差には特に弱いので、ゆっくり歩いて1時間強。

境内の開運堂で蓮の実の甘納豆を購入、昆布茶をサービスして頂きました。

お店のおじさんは「蓮の実の甘納豆は、いっぺんに食べると鼻血が出るよ、一日4粒くらいだよ」と言ったけど、うちは香港で普通に食べていました。飲茶のお汁粉(紅豆沙という)に蓮の実が入っていて、とても美味しい。懐かしい味です。

 

 

お不動さんの後は、ランチ。

 

「マリベン」というスペイン料理のお店。

 

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店内。

お嬢さん、写しちゃってごめんなさい。

 

 

高幡不動といえば門前のお蕎麦屋さんしか知らなかったので、ちょっとびっくり。

客層もなんだかオシャレ。

レディーズセットを注文しました。

夫もレディースセットでOKだということで、彼も同じセットでメインを変えてみました。

 

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生ハムのサラダ。

お皿が大きくて、しっかりと量があります。

 

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ミートボールと野菜のスープ。

 

 

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わたしの注文したパエリア。

 

 

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夫のはイカ墨のリゾット。

どちらも美味しかった〜

お米が旨味をたっぷり吸っています。

 

 

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デザートのクレームブリュレのスパニッシュ版みたいなお菓子とコーヒー。

デザートも美味しかった…一口サイズだったので、もう少し食べたかった。

 

 

以上で一人1500円でした。

リーズナブルなお値段で、鄙には稀な…と言っては失礼ですね、うちの方も鄙だし、こんな洒落たスペイン料理のお店なんかないし…

ともかく、お値段から言っても十分美味しく、お店のスタッフの感じもよく、また来たいと思いました。

 

ということで、花より団子、紅葉よりスペイン料理になってしまった…

 

秋の京都探訪〜その3.京都のご飯とお土産など。

11月4日、5日の京都旅行で食べたものです。

 

4日の昼はお蕎麦をいただき、永観堂禅林寺の紅葉を楽しみ、夜は南禅寺の湯豆腐を。

 

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お庭も趣ある。

 

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この旅行の直前に顎の骨を折ったので、お腹は空くけど硬いものを噛むと痛い。

湯豆腐はそんなことになるとは思わず、ただ南禅寺で湯豆腐を食べたくて予約したのですが、

ちょうどよかったのでした。

 

 

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豆乳、胡麻豆腐、炊き合わせ。

豆乳がとても美味しい。

炊き合わせに椎茸は顎が痛くて食べられなかった…大好きなのに(泣)

 

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メインの湯豆腐。

これがた〜くさん入っていて、豆腐だけでお腹が一杯になりそう。

大豆の風味が生きた木綿豆腐。

 

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精進揚げと豆腐田楽。

鮭ご飯にお味噌汁と香の物でシメですが、わたしは食べきれなかった…

 

一生分豆腐を食べた気分。

(でも翌日も食べたけど。京都はお豆腐が美味しい)

 

 

 

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翌朝の都ホテルの朝食。

 

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豆乳のスープに浸かった豆腐(美人豆腐という)がとても美味でした。

お出汁の効いたスープがコーンポタージュみたい。

ご飯はお粥に変えてもらいました(顎痛いし)。

チリメンジャコのトッピングで美味しかった。

 

昼は奈良の大和西大寺ジモティのパン屋さんで。

写真なし。

 

 

夜は予約してあった「接方来」というお店で。

京都駅近くで場所もいいせいか、とても繁盛していました。

ここも顎痛い条件付きで選んだメニュー。

 

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里芋の揚げ出しと、ナスの揚げ出し。

どちらも好物。

 

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これも大好きな生麩の田楽。

 

 

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お麩のトマトソースピザと、山芋のグラタン。

グラタンうまい。

うちでも真似して作りました。

 

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ぐじの蕪蒸し。

 

 

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ぐじの釜飯。

本当は京野菜がカゴに盛り合わせてあるサラダを食べたかったのだけど、顎痛くて生野菜は無理、と泣く泣く断念。

でも、リーズナブルなお値段で、結構満足できるお味でした。

京都は飲食店がたくさんあり競争も激しいので、あまり外れはないと思います。

 

 

翌日、帰りは朝早かったので(土曜日は顎治療が入ってしまった…本当なら出町柳に豆餅を買いに行くはずが…グスン)、新幹線の中で。

 

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奈良に行ったので奈良名物。

 

 

 

お土産は長久堂の求肥「砧」などの詰め合わせにしたのですが、もうとっくに家人のお腹の中を通過してしまいました。

 

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可愛いので買ってしまいました。

ふつうの葛湯だけど、あっさりした甘味で美味しい。

お湯を注ぐと、可愛い水鳥がポコンポコンと浮いてきます。

 

これももう全部飲んでしまったけど…

 

今は忌々しい試合の唯一の成果、いもくり佐太郎がおやつになってます。

 

秋の奈良探訪〜その2.唐招提寺と平城宮跡。

11月4、5日の京都奈良旅行、なかなか更新できないまま11月も終わりに近づいてる〜

まあ体調などあれこれ事情があって、今頃ですが。

 

薬師寺からほぼまっすぐな一本道を歩くと、唐招提寺があります。

 

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唐招提寺は、南都六宗の一つである律宗の総本山です。

多くの苦難の末、来日をはたされた鑑真大和上は、東大寺で5年を過ごした後、新田部親王の旧宅地(現在の奈良市五条町)を下賜されて、天平宝字3年(759)に戒律を学ぶ人たちのための修行の道場を開きました。

「唐律招提」と名付けられ鑑真和上の私寺として始まった当初は、講堂や新田部親王の旧宅を改造した経蔵、宝蔵などがあるだけでした。
金堂は8世紀後半、鑑真和上の弟子の一人であった如宝の尽力により、完成したといわれます。

現在では、奈良時代建立の金堂、講堂が天平の息吹を伝える、貴重な伽藍となっています。(唐招提寺HPより)

toshodaiji.jp

 

 

 

 

 

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国宝、金堂(奈良時代8世紀後半)

 

内陣には本尊・盧舎那仏坐像、東方に薬師如来立像、西方に十一面観音立像、脇侍に梵天帝釈天須弥壇四隅に四天王立像の九尊が配されています。いずれも国宝の重々しい仏像。

特に千手十一面観音って、いつもふむううう〜と見入ってしまうのだけど、千手ですから、ここのお像も、これでもかこれでもかと手がニョキニョキ伸びていて、ちょっと怖いような…

至るところに救われたい人々がいるので、手が千本も必要になるのでしょう。そのまま具象化するところがすごい。

 

 

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左奥が講堂、真ん中が鼓楼、左が礼堂。

 

 

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経蔵(右)と宝蔵。

奈良時代のもので、経蔵は唐招提寺が創建されるより前にあった新田部親王邸の米倉を改造したものと言われ、日本最古の校倉だそうです。

 

 

 

 

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芭蕉の句碑。

 

 

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開山堂。

わたしの朧げな記憶だと、鑑真和尚像は、金堂の三尊像の横あたりに安置されていたように思うのですが(レプリカだったかどうか覚えていない)、現在は御影堂に安置され、年間数日しか開扉しないので、「お身代わり像」が平成25年に作られて開山堂に安置されています。

 

 

唐招提寺は鑑真和上が中国から5度の失敗を重ね、失明しながらも渡航、来日して修験道場として創建されたものなので、今でも学びと修行の場らしく凛とした雰囲気に包まれています。

薬師寺が草創期の国家的プロジェクト、という華やかな雰囲気を持っているのとはまた別のお寺らしさ。

薬師寺が創建当時の朱塗りの鮮やかな色合いなのにくらべ、こちらは年月のままに退色して元の木の味わいが出ていることもあるでしょう。

 

境内は紅葉に彩られ、わたしが勝手に思う奈良っぽい景色が見られます。

 

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こういう感じ、奈良っぽい?

 

 

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改修中の御影堂…だったと思う←うろ覚え

 

 

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境内の…これは椿みたいですね。

 

 

唐招提寺から西の京駅に戻り、大和西大寺へ向かいます。

途中、尼ヶ辻駅近くで車窓から垂仁天皇陵が見えた…どこのへん古墳も多いので、どれかに行きたかったけど、体力的に難しいので断念。でもちょっと見えてよかった…

大和西大寺駅からしばらく歩くと、平城宮跡が見えます。

これがTVの旅番組では見たけど、なかなか壮観。

な〜んもないススキ野原(アキノキリンソウも満開で鼻グズグズ)のはるか向こうに近鉄線が走り、なんか門が見える。

 

 

 

 

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もうちょっと近づいて電車と一緒に撮ったら、てっちゃん向きの景色かな?

 

 

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復元された朱雀門です。

 

公園として整備されているそうですが、大和西大寺駅から入ると、地元少年がサッカーをしてるくらいで(土埃の舞い上がるグランドというより空き地)、ただただだだっ広いばかり。

 

 

yamatoji.nara-kankou.or.jp

 

 

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南門。

 

 

 

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大極殿

 

朱雀門、南門、大極殿まですごい距離があって、当時の宮城いかに大きかったか想像できます。

まだ整備中ですが、バカッぴろいので、園内(公園として整備されている)電気自動車が走るようです。

 

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現在第一次工事で、3次まであり、完成は確か再来年だったかしら←とってもいい加減。

第2次工事の東院庭園も見たらよかったのですが、この日はここまで…

 

 

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近くの家並み。

右の方に大極殿があります。

 

 

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これで奈良散策はおしまい。

 

平城宮跡薬師寺を歩いて、聖武天皇や当時の高僧の目指した国家の始まりが見えて、古いのに新しさが感じられました。

それがうまくいったかどうかはよくわからないけど、こういう遺産が残ったのは、守った人々がいたからでしょうね。

 

山に囲まれた京都に比べ、白鳳時代の都は外に開かれ、外の文化を吸収しようとする意欲が伝わるように思います。

 

どちらも好きですが、京都とはまた違った、スケールの大きい古都を見ました。