責任と規律と、あとは走ること

すでに古い話になってしまいますが、備忘録として残しておきたいので・・・

このタイトルを見て、誰の言葉か、サッカー好きならすぐわかるでしょう。
特に「走ること」と、来ればね・・・。

これは、週刊文春7月10日号の木村元彦インタビューによるイビツア・オシムさんの言葉です。
ユーロについて聞かれて「責任と規律と、あとは走ることが徹底された大会だと思う」と答えたのでした。さらに、彼はスペイン・イタリア戦を、日本の選手は観るべきだったと語っています。
「綺麗な試合ではなかったが、名のある選手たちがどうプレーしていたのか、から学ぶべきことがある」と。
オシムさんは、ただ「エレガント」なサッカーをすればいいというのではなく・・・それ以前に「責任を果たす」ことを強調しています。
ユーロに言及したあと、日本の選手へのアドバイスとして、「自分のプレーに対して責任を持つこと」と答えています。それは、世界的に見て、また日本の中でも、プロフェッショナルとして恵まれている選手たちは、サッカーやすべてのことに責任を持ち、応援している人すべてのことも考えてほしい、ということです。
実にオシムさんの面目躍如たる言葉です。

この「責任」と言う言葉について、考えてみると、どうも日本人が認識するものと
ちょっと違っているような気がします。
これはまた、日本人論になって、キリがなくなるのですが・・・
無限責任=無責任」の話・・・これが解決しないと、結局のところ、
日本サッカーはある程度以上の成長はできないかもしれません。

今シーズン、FC東京はパスをつなぐサッカーをしようとしていますが、
どうも永遠につなごうとするかのような(実際にはあえなく相手に獲られて、カウンター)、
いつまでもゴールにたどり着けないような気がするシーンが、よく見られます。
だから無責任だ、ということではありませんが、ある種の臆病さを感じます。
責任を果たすことと、勇気とは、繋がっているのではないか・・・
決断力、決断する意思、と言えばいいのか・・・。

さて、平山くん、彼には何が足りないのか、必要なのか・・・。
わたしは、やはり17日のエントリーにも書いたけど、責任感も非常に必要だと思います。
不真面目とは思っていませんが、オシムさんの言う責任とは、
与えられたことを一生懸命やりました、だからいいでしょ、とは
違うのではないか、と思っています。

プロサッカー選手に限らず、これはとても大事なことではないかしら?
さてさて、わたしはどうでしょう?
と考えると、えらそうにしてられない・・・おバ○な中年後期・・・。