イビチャ・オシムさん逝去

1日の夜、ジェフの監督であり日本代表監督でもあったイビチャ・オシムさんが亡くなったとのニュースが入り、寝られなくなりました。

ジェフの監督当時は親しみを込めて「おじいちゃん」と呼ぶサポもいました。

愛されつつ畏敬の念を持って、グラーツに帰られてもお理に触れて発せられるその言葉を楽しみに聞いていました。

直近の様子見たんは、はジェフ30周年の記念番組で佐藤勇人がリモートでインタビューした時でした。

ずいぶんお年をとられたなあ、と思いながらもお元気そうに見受けられ、声は少し弱々しかったけど、その言葉には変わらない気概と、ジェフへ、フットボールへの愛が込められていて、感動したものでした。

 

 

いろいろなことが思い起こされて、どうにも纏まりません…

2004〜2006年の途中まで(日本代表監督になられたので)のジェフは、東京サポの私には羨ましいチームでした。

オシムさんの哲学に率いられた魅力的な選手たち、ピッチ上に何人いるのか?と思うほど次々に上がってくるアグレッシブさ…

しかしどういうわけか、当時の東京とジェフは点の取り合いになる派手な試合ばかりで、応援する方は楽しいやらハラハラするやら…

 

以下は2005年11月20日第30節、2−1で東京が勝った試合後のオシムさんのコメントです。

 

【千葉・オシム監督の会見要旨】「今日はグラウンドも悪かった。どちらもアグレッシブに戦った試合だったが、ジェフはまた同じミスを犯してしまった。今のジェフは何も学んでいない。今日は東京の方がよい内容だった。実際どういうふうに点を取られたかを選手に説明するのは簡単だが、いまのジェフには、選手にもっと大きな要求をした時に、それがストレスになって成長できないという選手が何人かいる。もちろんいまのジェフは観客も、多くの人々も期待している。ただその大きな期待に耐えられない、応えられない選手がいる。そこでどうするかが問題。彼らにビジョンがないとは言わない。人は誰にでも野心がある。しかしあるといってもそれを表に見せていかなければいけない。ジェフはここ4~5試合同じミスを犯している。何かを成し遂げようという人間は同じミスはしない。1度で済むはず。それが2度3度と繰り返されている。そこが問題」

 

 

今試合は確か今野選手、コンちゃんが大活躍で、その走りっぷり、奮闘ぶりは、忘れられません。

彼の良さを引き出したのは、ジェフの選手たちであるとも言えるように思います。

このオシムさんの言葉だけでも、オシムさんが並大抵の監督ではなく、選手が単なる戦術を遂行したかどうかではなく、選手としてどういう精神でどういう姿勢で臨むべきかをうかがうことができます。

 

どこにいても敬愛されていたオシムさん…

 

もうその言葉は聞けないのかと残念でたまりませんが、彼の残してくれた珠玉のような言葉がたくさんあります。

その言葉を忘れず、大事にしたいと思います。

 

R.I.P

ありがとうございました、オシムさん。