EURO 2012 始まりました~と、蘇我夫が語る。

蘇我夫は鳥取戦のためフクアリへ、コッソリ出かけています。
わたしはTV観戦、力の差があるのにいきなりアレじゃ、鳥取のみなさん無理ですわ。
でも好きだな~鳥取トットトットリ♪東京から車で10時間~
なにやら夫がユーロ2012について書いてよこしたので、以下の通り。
長文ですがお時間のあるかたお読み下され。
 
Gリーグ初戦を録画→出勤前早起観戦でいくつか見ています。
 
 まずは開幕初戦の地元ポーランドギリシャ
 欧州危機のさなか、その震源地となった「キリギリス」ギリシャと相対的に優等生のポーランドです。
 EUの各市場の株価や国債金利にEURO2012は関係ないのかな。
 ギリシャの再選挙よりもこの結果の方が気になる人の方が圧倒的に多いと思うのだけど。
 いやあ、この試合は面白かったです。 さすがにEURO、WCのGリーグとはレベルも気合も全然違います。
 ポーランドと言えばラトー擁した70年代のスピード溢れるチームが大好きでしたが、今年のチームも基本的にはサイドのスピード勝負の正統派。 ブンデスの試合全く見ていないので名前が頭に入っていませんが、とにかく右の○○スキーからCFの○○スキーに見事なクロスが入って先制。 しかもギリシャの選手がその後退場に。
 これで勝ったと思ったら(この数時間後JEFはちゃんと甲府に勝ちましたよ)、GKはあのシュチェスニーではありませんか。 思った通りミスから失点、更にPK与えて退場。 なにやっとんだか。 ところが急遽出場の控えGKがこのPKをストップ。 勝ちゲームが負けなくてラッキー、となりました。
 それにしても、ギリシャの追い込まれてからの、ここぞと言う時のカウンターでの頑張り、「キリギリス」の国民性とは思えません。 EURO危機にもなんか根拠のない安心感を覚えました。
 
 オランダとデンマークの一戦ですが、このオランダは酷かった。
 V.ペルシーやらロッベンやらそれなりのたくさんの有名選手が好き勝手に攻めますが、守備をする気は全くないようで、MF・DF陣と連携も全くなし。
 デンマークのFWのこれぞストライカーという見事なシュートに沈みました。 このままではオランダはお終いじゃないでしょうか。
 
 B組のもう一つのドイツ対ポルトガル、これもイマイチだったなあ。 ドイツは強いのかも知れませんが、WCの時のような躍動感が今ひとつ感じられないと思ったのは私だけでしょうか。
 大きい羽生とケディラのレアルコンビは面白かったけど。 ゴールもケディラのクロスが相手に当たってコースが変わったところを、なんかでかい奴が押し込んだラッキーな1点だけ。
 ポルトガルは栗ロナとナニが何度かチャンスを作りますが、ここも何をしたいのか良くわからんサッカーでチャンスを潰してお終いです。
 
 GL初戦のハイライトはスペイン対イタリア、EU次期破産候補同士の対決です。
 さすがに先に破産するのはどちらも嫌だったのでしょう、技術と戦術の粋を尽くした好ゲームとなりました。
 結果的にスペインはビジャの不在をどうするのか、という課題が残ってしまいましたね。 セスクを真ん中に置くゼロトップの布陣です。
 一方のイタリアはデロッシリベロ?に置く3バック。 とは言ってもサイド含めて芸術的にスライドしながら4バックになったり5バックになったり、ここぞと言うときには2バック。 このラインを随分と高く保って想定外に攻撃的です。 あれ、これってちょっと前のどっかの国の黄色いチームみたいじゃないですか。 あっという間にイタリアを応援しています。 更にピルロですよ。 ネスタ、狂犬、デルピエロ、インザギ去ったイタリアで間違いなく中心重心、全くぶれることのない見事なゲームコントロールを見せてくれました。 ゴールも中盤でワンアクションで相手のマークを外したピルロディナターレへ必殺のスルーパス、お見事でした。
 これ以外にもピルロカッサーノ、モッタを中心にボールを繋ぎながら攻撃するイタリア、カテナチオからのカウンター一発のチームでは全くありません。 もちろんポゼッションではスペインのちびっこに勝てはしませんが、ボールを保持して緩急つけたパスとドリブルで充分に攻撃的でファンタスティックなフットボールを魅せてくれました。 小粋に高そうなスーツ(制服?)を着こなしたブランデッリの見た目の通りのおしゃれなサッカーでした。スペインもいかにも「らしい」シャビ→イニエスタ→シルバ→セスクと止めようもないパスでゴール。 それにつけても、トーレスは本当にもう終わってしまったのですかね。 どうも最近のFWのスターは寿命が極端に短いですね。
 なにはともあれ、初戦最高の楽しいゲームは引き分けに終わりました。
 
 最後のD組で登場のイングランド。 なんだかんだ言っても昔からのイングランド贔屓、応援するぞ、とメンバーを見ると、ありゃ、これが代表チーム??そりゃ才能も将来性もあるでしょうけど、チェンバレンウェルベック?チームじゃレギュラーでもないじゃんか。 改めてプレミアの非イングランド化を実感します。 それは全然かまわないけど他にいないのかなあ?CBにレスコット、中盤にヤング??? 他にも降格組みの選手やら、ベンチには面白GKグリーンもいます。 ホジソンも大変そうだ、ハリーは引き受けないで正解だ、などと考えてしまいます。 個人的には勝手に名づけた「サラリーマンの星」シティの二流ディーラーのような風貌のパーカーに期待です。
 対するフランスですが、星占いドメネクが肥溜めに落としたチームをよくぞ引き受けたローラン・ブランが急激に浮かび上がらせることに成功しているとの噂。 エブラ、リベリの肥溜め組にマルーダベンゼマ、ディアラ、ナスリ、メクセス、名前だけならこっちのが強そうだなあ。
 ゲームはマルーダ、リベリの両翼が突っつき、ナスリがからむフランスのペースで進みます。 ディアラもナスリもいい選手になったなあ。 それでもハートにテリー、レスコット、パーカーに加えジェラードも上がらずに守備を固めるイングランドを攻め切れません。
 膠着状態を破ったのはスティーブンのFK、レスコットが「カツラ」に当てて先制です。 これで逃げ切れればたいしたタマ、と念を送りますが(録画ですけど)、ナスリの個人技にやられます。
 若手新人ではチェンバレン、思いのほかに良かったですね。 せっかくデフォーが出てきたのに同僚パーカーは引っ込んじゃいました。 まだ少し上司スティーブンに遠慮しているようなプレイ振りで残念でしたが、まあ合格点、なんとか中盤のスペースを塞いでいました。
 この両チーム、なんだか微妙な感じですね。
 
 地元ウクライナがなんだかシェフチェンコが亡霊のように甦り2点取ったようですし(未見)、勝ちあがれるかどうか。 わがイングランドルーニーが帰ってくるまで持ちこたえて欲しいと思います。
 
 初戦終わって、私的贔屓は①イングランド、②クロアチア(未見、単にモドリッチがいるから)、③ポーランド(なんとかスキーかっこいいよ)、④イタリア(急浮上)であります。
 
 それにしてもこの後WCのアジア地区予選見るのはサッカー的には厳しいなあ。 
 
そしてフクアリでは、力の差そのままに3-1でジェフが順当に勝利したのでした。
それでもやっぱりトットリは、東京が親切にしていただいた恩義があることもありますが、好きですな。