第31節 東京アウェイマリ戦 贖罪の道。

なぜこんなに愚かで卑怯なことをしてしまったのか。
ヒョンスが兵役免除に当たって、なすべき義務を怠り、虚偽の報告をした、というニュースを聞いたとき、そう思いました。
残念とも思うし、腹立たしくもある。

日本にはない制度のことではありますが、どれほどの非難を浴びているか、多少なりとも想像はできます。おそらく一生背負わなくてはならない十字架となったでしょう。

そう思うと、可哀想でもあります。

しかし蒔いた種は、自分で刈り取らなくてはいけない。

韓国代表永久追放と処分が発表されて間もなくの、アウェイマリ戦。

どうしても、勝ってほしい。
ACL圏内というより、それはかなり難しいミッションになったので、まずはこの試合に勝ってほしい。

キックオフ前、ヒョンスは掌を広げ、何か祈っているようでした。ヒョンスに声をかけようとした丹羽さんは、しばらく見守り、ヒョンスが顔を上げてから、肩を抱いて話しかけていました。


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結果は1-0の、東京とマリの試合らしい数字ですが、内容はこれまでと変わっていました。
マリは伝統の塩試合にする気は全くなく、東京はアウェイの試合をしましたが、攻撃ではマリよりもいいシーンがありました。

この日左SBはリョウヤで、セットプレーのキッカーは東でした。
コースケのパフォーマンスがこれまであまり良くない印象でしたから、妥当だと思います。
リョウヤは何回かサイドを突破されましたが、ことなきを得たし、時間とともに良さも出していました。
結局CKからヒョンスのヘッディングシュートが決まり、それが決勝点に。
日産は見辛く、特にマリサイドのゴールは見にくいけど、誰かがゴールを決めた瞬間、ヒョンスに違いない、と思いました。

そして、いよいよこれは、どうしても勝たなきゃ、と。

マリは、タイプの似たジェフの悪い時と同じように、パスは繋げどアタッキングサードをグルグル、崩されたかと思ったのはオフサイド
まだ映像を見てないからわからないけど、こちらからは、マリのブラジウが無茶なプレーをしたように見え、林としては、本当に痛いのと、この際しばらく痛んでいよ、と両方だったかと。そりゃ当然でしょ、時間が経つにつれ、1点を守り切りたくなるし。
健太監督も言っていたように、リョウヤのヘッデングシュートが入っていたら、完璧な勝利でした。
でもヒョンスの虎の子を守り切ったのも、久しぶりに東京らしい勝利だったと思います。
特に、丹羽さんとヒョンスの守備は良かった。
ヨネちゃんも、ちょっと不器用ながら、彼らしく走りました。


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東京サポは、試合前もゴールの後も、試合後も、ヒョンスを何度もコールしました。
挨拶に来たヒョンス、何度も顔を覆っていた。
不覚にも、わたしも泣いてしまった…
本当は、こんなに感傷的な反応はよろしくない。
ヒョンスは、これから長い長い贖罪の道を歩いていかなければならない。
その、ほんの一歩だった。
でも、一歩を踏み出せてよかった。

見守っているから…

やっぱり感傷的になってしまった…