昭和記念公園のユリ、蓮の花など。

昨日昭和記念公園でお散歩しました。

いつもはほとんど行かない西立川口の近くで百合が咲いているとの情報があったので、行ってみると。

 

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カサブランカ・コンカドールという名前。

 

その周辺一帯に、ユリの香りが満ちています。

マスクをしていてもわかるくらいの香気。

 

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前日の強風で茎が折れていた…可哀想。

 

 

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右はユリではなくて、ノカンゾウ

 

 

さほど広い範囲ではありませんが、ユリの美しさと香りを十分楽しめます。

 

 

池の前に鉢植えの蓮が並べられていました。

咲き終わりのもありましたが、これから見頃になるのも。

 

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上品〜

 

 

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池の周辺を歩いて、ハーブガーデンへ。

 

紫陽花は終わりかかっていますが、まだきれいに咲いているものもありました。

 

こちらは、ハーブガーデンの花。

 

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ハーブガーデンから、渓流広場、渓流レストランを通って、こもれびの里へ。

 

 

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こもれびの里の池でもハスの花が咲いています。

 

 

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こもれびの里ではヤブカンゾウが咲いていました。

 

 

いつものようにこもれびの丘を歩きます。

暑いけど、木立の中はとても気持ちが良い。

 

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また謎の野草が咲いていた〜

 

左の状態から、右のようにばらけていくらしい。

なんなのかな〜

 

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山百合も咲いていた。

 

 

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イヌゴマという野草らしい。

 

最後に花木園に寄って、アナベルの見納め、白い桔梗もきれいでした。

 

 

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花木園で咲いていた白いキキョウ。

 

 

まだなんとか散歩できる暑さです。

 

毎年8月は行けないけど、例年ならスタジアムでたくさん汗をかくし、結構歩数も稼ぐのですが、今年はどうなることか…

家で映画でも〜「ゴールデン・リバー」

すでにいろんな人がレヴューに書いているように、この邦題はいただけません。

原題通り"The Sisters Brothers"の方がずっと良かった。

砂金取りに行く話なので「ゴールデン・リバー」なのでしょうが、個性のないタイトルになってしまいました。

 

「ゴールデン・リバー」

ジャック・オーディアール監督

2018年アメリカ、フランス、ルーマニア、スペイン合作

 

何の予備知識もないままWOWWOWで録画してあったのを、今まで西部劇見てないから、今回は西部劇の新しいやつでも見ようか、と、選んだものでした。

「なんか監督、フランス人みたいな名前だね」

なんて言ってたら、みたいではなく、フランス人が監督をしたアメリカゴールドラッシュの時代の映画でした。

しかも寡聞にして(もう最近こればっかり恥)、知らなかったけどオーディアールはすでに評価の定まった監督のようです、知らんもんは知らんがすまんすまん。

フランス人の撮った西部劇!?ということなのですが、オーディアール監督自身は「わたしは西部劇を撮ったつもりはない」と言っています。

ところで、うちは夫は西部劇が好きなのですが、わたしは相当の西部劇オンチ。話も覚えられず、何を見てもごちゃごちゃになってしまいます。

マカロニ・ウェスタンとの違いくらいは分かりますけど…

 

わたしはそんな貧困なセンスで見たので、これがどうなのかよくわかりませんが、夫が言うには、

まずゴールドラッシュの時代は、西部劇の終わりの時代。

それはそれとして、この映画は、西部劇ではない。と。

監督もそう言っているし、1850年代ゴールドラッシュに沸くアメリカを舞台にした、無頼の兄弟の話ということで良いようです。

 

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ディーパンの闘い」「君と歩く世界」「真夜中のピアニスト」などで知られるフランスの名匠ジャック・オーディアール監督が初めて手がけた英語劇で、ジョン・C・ライリーホアキン・フェニックスジェイク・ギレンホールリズ・アーメッドという豪華キャストを迎えて描いた西部劇サスペンス。2018年・第75回ベネチア国際映画祭銀熊賞(監督賞)を受賞した。ゴールドラッシュに沸く1851年、最強と呼ばれる殺し屋兄弟の兄イーライ(ジョン・C・ライリー)と弟チャーリー(ホアキン・フェニックス)は、政府からの内密の依頼を受けて、黄金を探す化学式を発見したという化学者(リズ・アーメッド)を追うことになる。政府との連絡係を務める男(ジェイク・ギレンホール)とともに化学者を追う兄弟だったが、ともに黄金に魅せられた男たちは、成り行きから手を組むことに。しかし、本来は組むはずのなかった4人が行動をともにしたことから、それぞれの思惑が交錯し、疑惑や友情などさまざまな感情が入り乱れていく。

 

Sistersという姓をもつイーライとチャーリーはひどい無頼漢の父親に虐げられて育ち、チャーリーが父親を殺してしまったという過去を持つ。

イーライはそのことで弟に引目を感じている…って、どんだけ悪い父親なのか。

二人ともその父親のおかげか、馬鹿みたいに強い殺し屋となり、「提督」と呼ばれる男に使われる身となる。提督は無慈悲な男で、めんどくさい奴は次々に殺させ、失敗すれば自分たちが今度な狙われる、そんな日々を送っている。

イーライはそんな生活に嫌気がさしているようだけど、チャーリーは兄より要領よく提督に取り入って、兄より厚遇されるようになる。

兄弟でも微妙な関係。

でも旅の途中、お互いに髭を切ったり、髪を切ったりし合う。

仲が良いなどという生易しい表現では言えない、"The Sisters Brothers"。

イーライの人物像が面白く、毎夜女物のスカーフの匂いを嗅いで寝る…娼婦にそのスカーフをプレゼントしてもらうふりをさせる…ものすごく強いのですが、とても弱く繊細はところがあります。

 

西部劇と違う、というのは、冒頭から撃ち合いのシーンはあるのだけど、真っ暗で(夜)見えず、敵が誰だかもよくわからず、銃声が消えてから、惨たらしい死体が転がっている。

撃ち合いらしいシーンは、砂金を取る川で行われるところくらい。

だいたいラスボスであろう提督も、思いがけない形で作品中から去ります。

 

もうこれで最後にしようという仕事が、黄金を探す化学式を発見したという科学者を捉えて何がなんでも化学式を聞き出すということと、その男を追っているはずの連絡係の男ジョン・モリスが裏切ったのではないかとの疑いで、ジョンをも追うことになります。

このジョンが面白くて、いつも丁寧な文章の手紙をよこす。

兄弟からは気取った奴、と言われています。

ジョンは科学者のハーマンから採集した金を元手に、貧乏人もなく搾取もない平等な理想の社会を作るという夢を聞かされ、その話に心を奪われている。

ハーマンを提督に引き渡す気も化学式を教える気もないようです。

そして、兄弟は色々なエピソードを加えつつ(途中でとんでもなく大きな女ボスを倒してお金を奪ったり)、この二人に加わって、砂金取りをします。

現代人の目から見れば、化学式で金が取れると言っても、環境破壊そのもの。そんなの素手でやって、無事で済むはずないし…

 

 

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そして、欲が孕んで罪を生み、罪が熟して死を生みます、の言葉通りのことに。

 

理想郷を夢見ていた二人はかわいそうなことに。

そして、彼らの理想郷には関心のなかった現実主義そのものの兄弟は、体の一部は失ったけど無事に生き抜きます。

提督の命令には背いたのですが、前述のように思いがけない形で提督も去ったので、おそらく少年の頃飛び出したきりの、我が家へ帰ります。

母もあらくれ女で凄まじいのですが、二人が「危害を及ぼさない」兄弟であると分かってからは、母の顔に戻ります。

兄弟は女ボスから奪ったお金と、砂金も持っているのでしょう。

「お家」で温かい食事をとり、ベッドでゆっくり安眠する、実はこれぞ理想郷かもしれない、と見ているわたしが思うところで、4人のうちこの兄弟だけはハッピーエンドでした。

多分視聴者の女性はそういう人が少なくないかと思うのですが、わたしはジョンが気に入ってたので、生き残って欲しかった…

でも、理想郷の話に感化される、丁寧な手紙文を書ける男なんて、やっぱり去ってしまうタイプでしょうね。

 

ゴールドラッシュ時代を舞台にした無頼の兄弟の、ちょっと捻った話でした。

家で映画でも〜「偉大なるマルグリット」

土曜日にはJ1が再開されてしまうのですよ…

ああ嫌だ嫌だ、また心配とため息と、動悸と、無駄な興奮の日が来る…

え?

嫌なら見なきゃいい?

全くその通り。

しかしサポですから。見てしまうのです。

わたしは超ネガティブサポなので、もう心配で仕方ないけど、サポだから、見ないわけにはいかないのさ、そうジャンキーですわ。

 

家でも映画を見る時間がなくなってきた。

レビューを書いてない作品ストックも後これを入れて4本です。

 

「偉大なるマルグリット」

グザビエ・ジャノリ監督

2015年フランスの制作

 

WOWWOWの番組内容を見たら「自分が音痴だと気がつかない歌の大好きな伯爵夫人が、リサイタルを開くと言い出し…」などと書かれていたので、これは気楽にウヒャヒャと見られる映画だろうと思ったら…

さにあらず。

相当に痛い思いをさせられる映画でした。

 

いつものように、ネタバレなど気にして書いてないから、この映画を見ようと思っている人は最後までお読みになりませんように。

 

 

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音痴にも関わらず多くの人々から愛された伝説のソプラノ歌手フローレンス・フォスター・ジェンキンスをモデルに、音痴の歌姫マルグリットの数奇な運命を、「大統領の料理人」のカトリーヌ・フロ主演で描いた人間ドラマ。1920年、フランス。新聞記者のボーモン(シルヴァン・デュエード)は、パリ郊外にある貴族の邸宅で開かれたサロン音楽会に参加する。しかし主役であるマルグリット夫人は、救いようのない音痴だった。しかも周囲の貴族たちは礼儀から彼女に拍手喝采を送り、本人だけが事実に気づいていない。野心家のボーモンはマルグリットに近づくために翌日の新聞で彼女を絶賛し、パリの音楽会に出演者として招待する。音楽を心から愛するマルグリットは、本当のことを言い出せずにいる夫ジョルジュ(アンドレ・マルコン)の制止も聞かず、有名歌手(ミシェル・フォー)からレッスンを受けはじめるが……。共演に「不機嫌なママにメルシィ!」のアンドレ・マルコン、「ルノワール 陽だまりの裸婦」のクリスタ・テレ。「情痴 アヴァンチュール」のグザビエ・ジャノリが監督・脚本を手がけた。

(毎度映画.comより)

 

 

フローレンス・フォスター・ジェンキンス 1868年7月19日-1944年11月26日。米ソプラノ歌手。誰が聴いても音痴なのに、誰からも愛されたという、まさに“耳”を疑うソプラノ歌手。最初はあっけにとられた人々も、いつのまにか自由で大らかな歌声に魅入られてしまったという。1944年には76歳でカーネギー・ホールの舞台に立った。

 

映像、衣装、セットどれも美しい作品です。

ただ、彼女の声だけが…

 

伯爵夫人マルグリットは、慈善事業として邸宅でサロン音楽会を開いている。貴族たち、新聞記者などが招待され、ゲストというよりマルグリットの前座として新人歌手のアゼルたちが「花の二重唱」を披露します。

 

最後にマルグリットが、庭で飼っている孔雀の羽を引っこ抜いて頭に飾って登場、歌うはモーツアルト魔笛」の「夜の女王」のアリア!

あーた、音痴が一番歌っちゃいけない歌じゃないですか…

もう彼女の歌がひどいと知っている貴族たちは心の準備済み、使用人たちは耳栓済み、初めて聞く人たちは呆気にとられ…

しかし貴族たちや慈善家たちは大事なパトロンの機嫌を損ねないように、お世辞を言うし、招待客も高貴な身分の夫人に本当のことは言えません。

マルグリットの夫伯爵は、妻の下手くそな歌を聴きたくないようで、どこか(愛人の家だったりする)へ車で出かけては、帰り道に車が故障することになっています。いつも同じ場所なのが笑える。

誰もがひでえ〜と思うのですが、新聞記者のボーモンだけは翌日の新聞で彼女を絶賛します。

執事(デニス・ムプンガ、写真でピアノを弾いている)は…この男が、実はストーリーが進むにつれ、存在感を増していくのですが、初めは夫人の歌を酷評している新聞を買って隠し、ボーモンの記事だけ夫人に見せるような、忠実な執事というイメージです。

野心家であり、アナーキーな思想の男であり、ダダイストであるボーモンは、夫人を利用し、パリの街で行ったダダイストのパーティーに三色旗を纏った夫人に「マルセイエーズ」を歌わせます。

マルグリットは何がなんでも自宅以外で、少ないけど観客の前で歌えることに大喜び、たいそう気合を込めて、マルセイエーズを歌いますが、無論その音痴さがダダっぽいとボーモンは考えたのでしょう。馬鹿騒ぎになり、マルグリットも警察に引っ張られますが、彼女は懲りるどころか、このイベントが返って彼女の意欲に火をつけたようです。

このパリでダダイズムが流行ったり、共産主義のような新しい思想に影響された時代の雰囲気もよく描かれた作品です。

マルグリットは自分の世界に生きているのですが。

 

作品中にはマリオ・デル・モナコ「道化師」のアリアを歌うシーンもあり、この作品が音痴の貴婦人の勘違いを嘲笑するものではなく、音楽とくにオペラへの愛をも描かれたものであることがわかります。

 

マルグリットはリサイタルを開く、と宣言。

夫の公爵は苛立ち「(あんな音痴なのに)なぜ歌うんだ?」と、本人ではなく愛人に聞くともなくこぼすと、愛人は「あなたに愛して欲しいからよ」と言う。

全くその通り。というか、その部分も大きい。

でも、歌が大好きだ、というのも真実です。

マルグリットは、若くはないにしても、きれいで純心で愛らしい女性だと思うのですが、夫にはそうではないようで…

しかし、執事の撮るマルグリットがオペラの衣装を着たポートレートは、女らしい魅力が溢れています。執事マルデボスには彼女がそう見える、ミューズであり、セックスシンボルでもあるのかもしれない。オペラの世界では、彼女はそうなれる。ということでもある。

リサイタルを開くにあたって、執事マルデボスは、かなり脅しをかけてヴォイストレーナーにスキャンダルを隠し持つ歌手を連れてきます。

その歌手の連れてきた取り巻きみたいのがまた奇妙な連中で…

 

この辺りから執事マルデボスがまるでボス、とオヤジギャグを言いたくなるような活躍。

自分の感情はほとんど口にしない無表情な男ですが、マルグリットへの感情は愛というのか、ある種のコレクターのようで、ちょっと怖い…

 

リサイタルの近づいた日、マルグリットは夫の浮気をはっきり目撃します。

その打ちひしがれようもかわいそう…

そして、夫に「あなたが歌をやめろというならやめて、二人で何処かへ行きましょう」とすがる。夫は妻がかわいそうには思えるようですが、「君の大事な日だろう」とやめさせない。やめさせたらよかったかもしれないのに…

でも、マルグリットは本当に歌が好きなのは、確かなので…

 

まさに血の滲むような努力の末、その日を迎える。

その衣装は、

 

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天使のような羽をつけて歌うは、ベッリー二「ノルマ」より「清らかな女神よ」

 

当然のように努力も虚しく、初めから音程がずれていて、会場はざわつきます。

しかし、嫌々ながらでも遅れてきた夫が着席した瞬間、ほんの短い間だけ音程が合う!

おお!

と思った次の瞬間、マルグリットは血を吐いて倒れます。

 

彼女は入院…

そして、彼女は本当に自分の世界にだけ生きるようになってしまう。

さらにかわいそうなことが…

治療のため、当時発明されていたレコーディング技術で、彼女の歌をレコーディングして、本人に聞かせることになります。

マルグリットはすっかり大歌手気分でレコーディングします。

その自分の声を聞かされる日…

伯爵は電話でそれを辞めさせようとするのですが、電話を受けた執事マルデボスが伯爵の命令を握り潰す…

まさにマルグリットが自らの声を聞いた瞬間、伯爵が到着し、マルグリットは伯爵の腕の中に倒れ込みます。

執事マルデボスは、夫の腕に抱かれて倒れているマルグリットの儚げな表情を捉えて、彼の写真コレクションの最後の作品として加えます。

 

これでおしまい。

 

可哀想。

でも、夫が少なくとも妻を不憫と思ったことが救いか。

 

終わった瞬間は、あんまりじゃないの、かわいそうでしょ!

と思ったのですが、彼女の歌が好き、という純粋なひたむきさがこの作品を、音程は外れても、品性は高くさせていると、感じます。

主演のカトリーヌ・フロが素晴らしい。

実際はこんなに音痴ではないらしく、作品の歌声は加工されたもののようです。

執事マルデボス、夫ほか登場人物もそれぞれに印象深く描かれています。

 

 

やっぱりタダモノではない、ということで、またフランス映画を録画していますが、見る暇があるのでしょうか…

家で映画でも〜「ブロークン・フラワーズ」

さりげなくヴェルディ運命の力」はスルーして、と。

ヴェルディと言ってもあの緑ではなく、イタリアのオペラ作家は好きなのですがね、「運命の力」はちょっと重くて書くのがしんどいので、置いといて、と。

 

ブロークン・フラワーズ

ジム・ジャームッシュ監督

2005年の制作。

 

またジャームッシュです、同じ監督のものを続けて見る癖がありまして。

それに、ご近所トラブルのいや〜な映画を見て、その後「運命の力」の執念深すぎる兄妹を見て、胃のあたりが重くなったので、少し軽めのものを見たかったのです。

 

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(配役はWikipediaからコピペしました)

 

なかなかの俳優陣なのです。

 

作品は、ジム・ジャームッシュですから、やっぱり風変わり、奇妙なお話です。

主人公ドンを演じるビル・マーレイのいつも困ったような退屈しているような顔がピッタリ。

コンピュータービジネスで成功し、不自由ない暮らしをしているようだけど、現在は大した仕事もせず、うだうだと生きている中年男ドン、写真右は、現在の彼女に愛想尽かしされて出ていかれるところです。

彼女のピンクの服が一つのポイント。

ジャームッシュの映画の登場人物は、大きな演技をしない、特にこのドンは、彼女に出て行かれても、大騒ぎするでもなく、TVで昔の映画をボ〜ッと見ています。

そこへ、差出人の住所も名前もないピンクの封筒の手紙が来る。

「20年前あなたと付き合っていて、息子が生まれた。19歳になる息子が家出した、あなたのところへ行くかもしれない」

というような内容。

この手紙を持ってどこへ行くかと思えば、隣の住人ウィンストンに相談。

このウィンストンがなぜか知らないけど、「お前は20年前彼女がいっぱいいたんだろう、その彼女を一人づつ訪ねて行って、息子がいるか最近家出したか聞くといい」とお節介なことを言い、さらには、彼の昔彼女の居所など逐一調べて、「元カノ訪問ツアー」アジェンダを作成します。

ウィンストン何者?

変な隣人の映画を見た後なので警戒しましたが、ただのすごく変わった世話焼きらしい。

 

元カノを訪問するにあたっての服装も指示、さらにはピンクの花束を持参せよ、とのウィンストンのアイデア

ウィンストンの注意ポイントは、ピンク、(手紙を打った)旧式のタイプライター。

 

ドンは嫌だ嫌だと言いながら、ウィンストンのアジェンダに従って元カノ歴訪。

 

最初の元カノがシャロン・ストーンという…

彼女は仕事で留守で、可愛いティーンエイジャーの娘が家に案内してくれるのだけど、さすがジャームッシュ、その娘(ロリータという名前!)家の中では全裸で生活しているらしい。

ドンは目玉が飛び出しそうになりますが、そこは分別ある中年男ですから、母親が帰るまで何もなく、未亡人となった、まだ若くてきれいなシャロン・ストーンと、その夜いいことをして、旧交を温めるのでした。

でも、彼女には娘だけで息子はいない、ただ庭に古いタイプライターが捨ててあった…

 

ドンが少しいい思いをしたのは1軒目だけで、だんだん嫌な思いをすることになります。

 

でも、迎える方だって、アポなしにいきなり20年前の彼氏が現れ、不躾に話をしたいとか言われたら普通嫌ですよね。

 

2軒目は昔はフラワーチャイルドだったかもしれないけど、今は夫と不動産屋で結構儲けているドーラ。フラワーチャイルドどころか、いかにも商売上手っぽい様子。ご主人が鷹揚に「そんならうちで夕食でも」と誘い、不味そうなディナーを、ギクシャクした雰囲気の中食べることに。

その夫婦に「子どもはいるか」といきなり聞くドン、もうちょっとマシな聞き方があろうものを…ますますぎこちない空気になる。子どもはいない。

 

3軒目はカルメンジェシカ・ラング演じる売れっ子アニマル・コミュニケーター。

そこの犬がウィンストンという隣人と同じ名前。

なんだか少し怪しげな商売ですが、患畜が引きも切らず来ていて、大忙し。

その合間を縫ってドンはカルメンと話をしますが、ここも外れ。

手土産の花束もアシスタントに「お忘れですよ」と返されてしまう。

 

しかし、どの元カノ周辺にもピンクのもの(ドーラのピンクの名刺とか)だったり、タイプライターだったり、思わせぶりな小道具が配されています。

 

4軒目が最後ですが、この元カノが一番生活は苦しそう。

荒地の一軒家に、柄の悪そうな夫と夫の兄弟か仲間かといます。

ドンがよせばいいのに、彼女にいきなり「子どもはいるか?」と聞くと、その質問は彼女にはとても痛いことだったらしく、泣き顔で家に引っ込んでしまう。

怒った夫にガツンと顔面を殴られて…

 

鼻を腫らしてこの旅は終わります。

 

家に帰る途中、ヒッチハイク中の19歳ほどの青年を見つけて俺の息子じゃないか?とか聞いてキミ悪がって逃げられ、呆然としているドン…

 

最後に息子が見つかり、悪かった、お父さんだよ、と抱き合う、なんてことは絶対にないと思っていましたが、やはり思った通り。

謎は謎のまま、でももしかすると最初に出て行った現在の彼女が戻ってくるかもしれない。

ヒッチハイクの青年に「過去は変えられない、将来はわからない、いまが大事だ」と格言めいたことを言ったドンですが、本当にそうなるかもしれない、そこはかとなく予感を漂わせて終わります。

 

すっきりしない人もいるかもしれませんが、これがジャームッシュですから。

これでいいのです。

 

家で映画でも〜「隣の影」

「家で映画でも」史上、初の録画消去作品です。

Amazon primeで見る他は、BSで録画したものを見て、DVDに落としています。

が、たまにこれはもう2度と見ない…というのもあり、今回のがそれ。

 

隣の影

ハーフシュテイン・グンナル・シーグルズソン

2017年アイスランドで制作

 

なぜこれを見たかといえば、アイスランドって、よく知らない国だからどんな映画があるのか、映画にアイスランドのどんなことが反映されているのか、興味があったから。

 

アイスランドといえば。

 

わたしが知っているのは、サッカーのナショナルチムがユーロで旋風を巻き起こしたこと、その際に「バイキング・クラップ」と呼ばれる手拍子で知られるようになり、G大阪が真似し始めたこと、ナショナルチームの中心選手グンナル・シグルゾソンは、エバートンの選手(スワンズのイメージも強いけど)、ほぼ全員○○ソンという名前…

あとは、アイスランドデンマーク人芸術家オラファー・エリアソンくらい。

 

この映画の監督もエバートンのMFと同じ名前。

 

原題は"Under the tree"で、こっちの方が良いと思うけど。

 

些細な隣人トラブルの連鎖から人々が暴走していく様子を描いたアイスランド発のブラックサスペンス。閑静な住宅地で暮らす老夫婦が、隣家の中年夫婦からクレームをつけられた。老夫婦宅の庭にそびえ立つ大きな木が、いつも日光浴をするポーチに影を落としているというのだ。それをきっかけにいがみ合うようになった2組の夫婦は、身近で相次ぐ不審な出来事を全て相手の嫌がらせだと思いこむようになる。妻に追い出されて老夫婦のもとへ転がり込んできた息子も、庭のテントで寝泊まりして隣人の監視を手伝う羽目に。やがて老夫婦がかわいがっていた飼い猫が失踪したことから、両家の人々は越えてはならない危険な一線を越えてしまう。アイスランドアカデミー賞と言われるエッダ賞で作品賞、監督賞など7部門を独占。日本では「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018」国際コンペティション部門に「あの木が邪魔で」のタイトルで出品され、監督賞を受賞した。

(映画.comより)

 

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この映画、つまらないとか退屈とかいうのではなく、不愉快。

いや〜な気分にさせられます。

なので、いや〜な気分になりたい人にはお勧めしますわよ。

 

冒頭、ベッドから抜け出した夫が、PCに取り込んである元カノとのアラレモナイ映像を見ながら、何やら怪しい仕儀に及ぶ、それを妻に見つかり、夫が元カノとまだそんな関係を続けていたかと、妻は怒り狂う。そして、うちを追い出され、両親の家に転がり込む。

その夫婦の話かと思ったら、舞台は、両親の家とメゾネット風につながっている隣の家なのでした。

 

初めのうちは、よくあるご近所トラブルの話でした。

追い出された夫の両親の家の庭にある大きな木が、隣の庭の影になるから切って欲しい、と言われたのが発端。

日本でもよく聞く話です。

で、お父さんは切ってやるつもりで植木業者を呼んだりするのですが、お母さんと隣の若奥さん(中年男の2番目の妻で、若い子をうちに入れたのも隣のお母さんは気に入らない)が話をだんだんこじらせていって、業者も断ってしまう。

お母さん役の女優さんの演技は、かなりのホラーで、怪演です。

長男が失踪してしまって以来、精神が不安定で、見るからにそういう様子。

このお母さんの、時に放心したような思い詰めたような苛立ったような表情、見ている方も不安にさせられます。

お互いの夫はそれでも少しは事態を悪化させないようにしているのですが、隣の若妻も人工授精でストレスが溜まり、お母さんはそういうわけで何を見ても悪くしかとれない、女同士がややこしくしていき、男が巻き込まれていく。

お母さんの飼っていた猫が失踪してからは、もうエライことに。

隣が猫を何処かに捨てたのだと信じているお母さんは、隣が可愛がっている犬に対して、言うも恐ろしい所行に及びます。この辺がわたしの許容範囲を超えている…

もうここからは犯罪。

 

そして誰もいなくなった

 

ではなく、一番メンタルが傷んでいたお母さんだけが残る。

 

そして、外を放心したように眺めていると、お母さんの猫が…

絶対そうだろうと思ったよ、猫は時々いなくなるから。でもお母さんの反応は映されず、猫がトコトコ帰ってきたところで終わります。

 

 

ご近所トラブルの域を超えてしまった。

日本でも、上のうちの音がうるさいとかで刃傷沙汰になることがありますけど。

お母さんの心が病んでいるまま放置していたようなお父さんも息子もどうにかできなかったのか?

一番病んでいたのはお母さんですが、登場人物誰もが多かれ少なかれ病んでいました。

 

なんかやな映画だったね…

と、終わって振り返ると、この映画は日本の映画祭ではホラー部門で公開されたらしい。

作品中に、その大きな木の葉影が時々ザワザワと映し出されます。

そうか、この大きな木が、切ってしまえと言った隣のうちと、最初は切ってしまいそうだったお父さんを呪って、人間どもを操って殺し合いさせたのかもしれない。

お母さんだけ無事だったのは、木を切ることには反対だったからか?

木の呪い、とすればホラーです。

黒い葉影が、禍々しく見えなくもなかった。

 

と言っても、もう2度と見ないから。

 

アイスランドのイメージが下がってしまった…

どこの国にも、ご近所トラブルがあり、どこの国でも…女性の地位は日本のそれよりはるかに高いアイスランドでも…女性にもストレスがあり、乱暴な解決方法をとることもある、という普遍的なことがわかりました。

 

 

J2、J3リーグが再開。ジェフx大宮など。

2月23日に第1節があって以来、新型コロナウィルスの影響でリーグ戦が中断、ようやく昨日6月27日に再開されました。

J3に至っては、始まらないうちに延期となり、今週末が第1節、そうこうするうちに、東京U-23はスタジアムが確保できないという理由で、撤退。

わたしはU-23チームについてはあまり賛成ではなかったので、まあこれもいいかな、と思うのだけど、西が丘へいけなくなったのは寂しい。板橋駅前の丸十のコッペパンを買う機会が無くなったのが残念…

 

で、J3BB秋田を引き続き応援、渉や重松のいる讃岐も気になるけど、秋田はJFLの頃から応援していたので。

東京もJ3のスケジュールに迷惑かけたと思うけど、そうでなくてもコロナのおかげでガラポンになり、どこも近隣のチームと当たるように。

秋田は、キヅールの盛岡と北東北ダービーで、移籍加入してきた齋藤恵太と去年ブレイクした中村亮太のコンビネーションがよく、切り替えの速いサッカーで盛岡を圧倒、4−0で勝利。

キヅールの方に中村太亮がいた…

今季秋田は楽しみです。

 

 

 

J2の方は…

うちが東京と並んで応援しているジェフ千葉は、ホームで大宮と。

高木大宮とユン様(ユン・ジョンファン監督のことをウチではこう呼ぶ)ジェフの試合、これは塩っぱい試合になるのでは…

現に1節の琉球戦は、開始早々に取った1点をとにかく守り切って勝ちました。

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下平、苦み走ったイイ男。 CBチャン・ミンギュは1節に続いて出場。期待の新人です。(岡野くんはどうした?)

 

 

しかし、思ったほどには塩っぱくなく…わたしが塩っぱい試合を見慣れているせいもあるかも…ですが、前半ジェフはバランスよく入ったように感じました。

スタメンが、ビックリなことに1節から6人も変わっていて、高橋壱成が出場、アンドリューがベンチにもいない、1節で得点したヨネちゃんもベンチ。1節でスタメンでびっくりさせられた安田もベンチ外、下平がスタメンだったのは納得です。

大宮はジェフの守備の前に有効な攻撃は組み立てられず、イッペイシノヅカの個人技で脅かされる程度。

ただ、ジェフの攻撃も迫力は足りず、大宮DFがクレーベを徹底的にマークしていたので、クレーベがかなり痛めつけられていたのもあるかもしれません。

ジェフサポ期待の壱成は悪くない出来だったと思うけど、結局無得点で負けたことを思うと、前半のジェフの時間帯に、もっと思い切って前に出てもよかったように思います。

失点に絡んでしまったのは運が悪かったと思うし、後半かなり疲れているようでも惜しいシュートを打っていたので、評価としてはまずまずです。

前半ゴールレスで終わりそうなところ、ファウルには見えなかったけど、ファウルを取られてFKから失点、そのビハインドを取り返せませんでした。

ユン様はカウンターでいいシーンもあったというけど、後半も時間が進むにつれ、高木監督のチームらしくバスを並べがっつり守っているので、ほとんど崩せそうにも見えず、むしろカウンターのチャンスは大宮にあったと思います。

でも引いた相手を崩すのはどこだって難しい、今朝のFAカップだって、マンUはノリッチの守備を崩せず、90分では決着がつかなかったのだから(キャントウェル素敵なシュート!)、結局は延長後半CBのでっかいマクガイアがノリッチのPA内に居座り、ゴチャゴチャした中から押し込んでようやく勝ち越し。あと数分我慢すればPK戦で、クルルが止めてくれるはずだったのだけど…

 

話がそれた。

 

ともかく、山下のヘッドとか、惜しい場面もありましたが、攻撃に関してはまだまだと言ったところかと。

ヨネちゃんをもう少し早く出すとかしたら、とも思いますが、ユン様は守備のバランスを崩しそうなことはしないでしょう。1点ビハインドでも、終盤まで動かないだろうと思った通りでした。

まずは始まったばかりですし、壱成もフル出場したし、慌てず見ていきましょう。

 

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それより何より。

昨日のJ2の白眉は、四国ダービー

 

ビックリした〜

ジェフより1時間早いキックオフだったので、愛媛x徳島の前半だけ見ました。

そうしたら、CKのマズい守備で、2失点。

フォーメーションを変えてから愛媛が良くなったな…と思った矢先にまたセットプレーから失点。

こりゃあかん、愛媛残念…

と、申し訳ないことながら愛媛の敗戦を確信して、ジェフの試合に切り替えたのです。

が、試合後、スコアを見たらなんと、4−3で愛媛が逆転しているじゃありませんか!

後半を見てみると、HTで3人交代させた愛媛が魔法でもかけられたのか、見違えるようにプレスが効いて、3点の貯金がアダになったらしい徳島はズルズルひいて愛媛を呼び込むことに。

セットプレーから横谷が得点して反撃に。

しかし、愛媛はPKを失敗しています。

1点差に詰め寄るチャンスを失って、よく折れなかったと思う。

徳島の選手は少し安心したのかもしれない、守備が甘くなったように見えました。

そしてグッピーのビッグセーブも効いていました、そういうプレーの後チャンスが来るもの。

有田、西岡大輝が得点してなんと同点。

徳島GK上福岡が怪我の治療時間も含めたアディショナルタイムも愛媛に味方して、西岡大志がゴール(兄弟でゴールしたのね)、とうとう逆転してしまった…

 

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交代が効いたのかしら、監督は選手に気を使って前半の選手が悪かったのではないと言ってましたが。

 

無観客の試合で、愛媛の選手はこの大逆転劇を演じるメンタリティーを、どうやって保ったのでしょうか。

それが知りたい。

2008年の奇跡の残留の時は、「フクアリ劇場」と呼ばれるサポの後押しがあって、逆転した(東京から言うと逆転されたのだけど)。それに残留がかかっていたから。

今季は降格がないので思い切ってやれるところはあるかもしれません。

 

まあともかく、愛媛も徳島も、そしてジェフも、失点シーンはほとんどセットプレーでした…

 

イングランドPL〜ノースロンドン2チーム、やっと勝つ。

ノースロンドンのライバルチーム、アーセナルとスパーズ、両方応援って、イングランドの人にはあり得ないのだろうけど、こちら日本人で、田舎とはいえ一応首都圏に住んでいるんだから、両方応援でよろしいでしょ。

しかし新型コロナによる中断明けで、ガナーズは連敗ときました。

スパーズはマンUとドローだからまだマシだったけど。

 

ちなみに、他に応援しているボーンマスとノーリッチは連敗です。

ただ、失点がだんだん減っているし、内容も少し良くなってきているので、来季はチャンピオンシップでしょうけど、来季につながる要素はあると思う。

エバートン戦のノリッチなんて、負けるような内容ではなかったのですが、決定機に決められず、相手は決める、だから降格圏にいるということなのね。

無理をしないで慎重になりながらも、攻撃の姿勢は持っていて、いい内容だと思うのですが。

 

この2チームについては、もう残留は難しいと思っていますが、DAZNではチャンピオンシップはやってくれないので、それが悩ましい。YouTubeは画像が良くないのであまり見ないし…

 

それはともかく。

 

 

 

 

モウ様になってから塩っぱい試合が多くなっていますが、これもそうでした。

ハマーズにやられそうなシーンもあったけど、オウンゴールでもなんでもよろし、先制できた。

問題は2点目よ、と思っていたら、少し遅かったけどケイン待望のゴール!

ああよかった…

マンU戦に比べれば動きも良くなってきたし、シュートを打てるようになりました。

内容より、まずはケインのゴールで一安心。

 

 

ガナーズサウザンプトンに2−0で勝利。

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こちらはスパーズよりもっと内容的には自慢できない。

 

サウザンプトンの方がずっといいフットボールをやっていて、プレスも効いていて、選手の距離感もよく、ハーゼンヒュットルのやり方がしっかり落とし込まれている。

アーセナルの方はセインツのプレスのせいか、パスがうまくつながらず、もどかしい。

しかし、けが人続きで運悪すぎ、と思っていたら、どうも運が向いてきたらしいです。

2点とも相手のミスから、あちらもボールをつなぐサッカーなので、GKからのパスをエンケティアが狙っていた。よく狙って決めました、お手柄。

自分たちが散々やられていた形で得点。

その後もあまり良くはならず、後半はもっとセインツに攻め込まれ、マルティネスのセーブがなければどうなっていたか。

 しかし、ビッグセーブの後に流れが来るというのもよくあること、やはりミスがらみでオーバメヤンがとったFKの流れから、ウィロックが追加点。

ゴールはなかったけど、オーバメヤンはやっぱり速くてうまい、いなくなっちゃうのかねえ…

2点ともセインツからいただいたようなゴールでした。

セインツはサッカーに勝って試合に負けた、というやつ。

でもいいのいいの、勝ち点3が何よりの薬。

これでけが人がすぐ治るのでも、エジルが機嫌よく元気で出場するのもないと思うけど、中断前はまずまずの出来でしたから、少しづつは良くなるのではないかと。

 

とか言いながら、明日はジェフの大宮戦です。

来週には東京が。

浦和戦のチケットの申し込みも始まりました…5000人のアレです。

どうなることか…

正直、心配の方が大きい…素直に楽しみな人が羨ましい…そういうメンタリティーになりたい…

と、フェードアウトしておしまい。