山口旅行~その1.湯田温泉・中原中也記念館

4月に訪れた山口。
と言っても湯田温泉と萩、それに維新百年記念公園陸上競技場(レノファのホームスタジアム)しか見ていないので、県庁所在地山口も河豚で有名な下関もどんな町なのかはわからないままです。

まずは雨男雨女らしく、初日は雨のお出迎え。
湯田温泉街にある中原中也記念館へ。

寡聞にして中原中也湯田温泉の生まれだったとは知らなかった・・・
中原中也記念館HP↓

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宿の部屋にも中也の歌集が置いてあり、そのことばの美しさおもしろさをあらためて感じました。

中也記念館の企画展では「DADA1916→1923 ツァラそして中也」という展示があり、そちらも興味深いものでした。ツァラと中也は実際に交流があったのではないそうですが、中也の作品中にみられるダダイズムの影響などが示されています。
ウルトラマンの怪獣「三面怪人ダダ」も展示されていて、面白かった。
すっかり忘れていたけど、三面怪人ダダの名付け親は山田正弘、詩人であり、ウルトラマンの脚本家であり、吉田喜重と組んで「エロス+虐殺」や「煉獄エロイカ」などの脚本も手がけた人。
中也記念館でお目にかかるウルトラ怪獣としては、まことにふさわしいものでした。

ダダの画像、コレで探して↓

中原中也「サーカス」

幾時代かがありまして
茶色い戦争がありました
幾時代かがありまして
冬は疾風吹きました
幾時代かがありまして
今夜此処でのひと盛り
今夜此処でのひと盛り
サーカス小屋は高い梁
そこに一つのブランコだ
見えるともないブランコだ
頭 倒(さか) さに手を垂れて
汚れた木綿の屋根のもと
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
それの近くの白い灯が
安値(やす) いリボンと息を吐き
観客様はみな鰯
咽喉(のんど) が鳴ります 牡蠣殻(かきがら)
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
屋外(やがい)は真ッ暗  暗(くら) の 暗(くら)
夜は 劫々(こうこう) と更けまする
落下傘奴(らっかがさめ)ノスタルジア
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん







ゆあーん、ゆよーん、ゆやゆよん、とか言いながら、記念館の向かいの足湯カフェ「狐の足跡」へ。
カフェの2階にあがると・・・


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山口の列車のヘッドマークだそうです。


コーヒーとケーキをいただいて、雨の中、湯田温泉駅まで。
空港からバスで来たので、駅は見ていなかったのです。


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駅前にいる大きな白虎。

湯田温泉は白狐が見つけたお湯なんだそうで。


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公園(ここは確か井上馨公園)にも足湯と狐が。
夕食後散歩してみつけました。



初日はこんな感じ。
湯田温泉のお湯は、癖のないさらっとした感じでした。
入浴後にはしっかりポカポカしいてきて、疲れが取れる良いお湯でした。