2017シーズンFC東京の展望・・・が、わからない。
今季は選手の異動が多くて、だれがどこにいったやら、J3から見るともう頭がワヤですがな。
以前からJ3、J2は選手が大きく入れ替わるチームが多かったのですが、今季は大久保嘉人が東京に来たかと思えば、中村俊輔がジュビロに行くと。清武も弟はジェフへ、兄はスペインがダメならドイツでもオーストリアでもオランダでも頑張ればいいのに、セレッソに帰ってくるんですと。
まーこんなに入れ替わると、わからない。
高萩の入団発表を待ってから今季の展望を書くつもりだったのですが、気がつくとこんなに展望と言ってもシロウトじゃわからない、というシーズンもないような気が・・・いえ、玄人の評論家だって順位予想など外れることが多いのだから、わからない、が正解かも。
出入りを一応書いとこ。
IN
OUT
ハデソン、駒野、権田、水沼(ローン)、ムリキ、羽生、秋元、秀人、野澤(ローン)、圍、平山、榎本、林容平、幸野、三田。
すいぶん入れ替わりました。
発表前からたぶんいなくなるだろうな、と思っていた秀人、羽生、権ちゃんはいなくなるのは寂しいけど、彼らの意思を尊重したいと思います。
羽生は彼らしい判断で、東京、ジェフ双方で出したコメントもすばらしいものでした。
岐阜に行った野澤くんは、ここが勝負所、頑張って責任を果たしてほしいと思います。
去って行った人を惜しんでも仕方ないので。
来た人を歓迎しましょう。
最後に発表になった高萩こそ、待ってました!の人材ではないでしょうか。
バックラインはGKが全取っ替えになったのがちょっと心配ではありますが、じゃあ秋元さんで心配ないか、と言えばじゅうぶん心配だったので、ここは前向きに期待したい。
当面U23での競争になるであろう波多野くんと廣末くんもとても楽しみです。
長崎は守備的な(つまらん、とも言う。幸野くん頑張ってね)サッカーするチームで、その正GKとしてやってたのに、東京に来てくれて嬉しく思います。
今季の補強を見て、昨季得点が少なかったから点取れる選手を呼ぶ、とか、なんだか単純というか付け焼き刃というか、あまり賢い感じはしません。
そもそも、東京がどういうサッカーを目指すのか、という根本がないじゃないか、と監督を代えるたびに思うし、そう言ってきたのです。
しかし、実は最近、少し考えが変わりました。
今、「徳は孤ならず」木村元彦著という本を読んでいるところ、3分の1ほど読み見ました。
最近の話題では岐阜の社長の座を追われた人ですが、もとは広島の人で、本の3分の1ほどで高萩の名前も登場、サンフレのユース創生期から、その成果についての記述です。
そんなサンフレッチェの創生期、成功について書かれたところを読みながら、ふと考えたものです。
そうか、成功体験が伝統を作るんだな・・・と。
Jリーグの始まった頃、すでにスタイルを持っていたクラブもあればそうでもないクラブもあり、ジェフなどはオシムさんによってサッカーが確立するも、その後はいまだにウロウロしている状態です(でも今季はエスナイデル監督を招聘し、ものすごくつなぐサッカーをしようとしているようで、うまくいってほしい)。
広島はJリーグ2年目で、他の資金力のあるクラブをおしのけて優勝したことで、確信を持ってそのスタイルを継続することができました。
東京は。
去年、上手くいかないときブーイングの嵐を巻き起こした東京サポには何度も言うけど、わたしはイヤになってしまったのだけど、HTや帰り道でチラホラ聞く声が、彼らはJ1昇格当時の東京が好きだということ。
むろんわたしが耳にしたり目にしたりしただけで、チラホラにすぎませんが。
それでも、それなリの数の人が、いわゆる「部活サッカー」と呼ばれたアレが未だに好きらしい。
なぜか。
その上昇機運と、弱いチームのひたむきさと、昇格し定着したという東京唯一の成功体験の記憶がそう思わせるのではないか。
でも、あのサッカーでは言うまでもなく時代遅れ。今やJ2でもなかなかお目にかかれない(J3ではもっとお目にかかれません、J3は監督の理想が反映されたサッカーをしていますから)。
当然そう感じていたフロントは、ガーロさんなどを呼んでみては失敗するし、上手くいきかかった城福さんも挫折する。
今まで、いくらなんでもぶれが大きすぎる監督人事だったと思います。
たぶん鹿島も優勝したからそれが鹿島のサッカーになったと思うし、そういうことがない東京は、いまだに模索が続いているのだろうと思います。
で、今季の無節操に見えなくもない補強ですが、良い選手を揃えたとは言えるでしょう。
あとは、篠田監督の手腕にかかっています。
昨季、結局浦和や川崎に勝てなかった篠田さんですが、今季はどうでしょう。
昨季は途中から引き継いだので、そんなに強く自分のカラーはだせなかったかもしれないけど、今季はキャンプから落とし込んでいるでしょう。
彼自身が優勝経験も成功体験も乏しい人ですし、J1の監督としては経験も浅いところが心配ではあります。
でも、今や若い監督が増えているし、ブンデスリーガでは29歳の監督がいたり、ほとんど選手としての経験はなくてデータで戦術を考えるような監督もいますから、篠田さんも今季が腕のふるい所。
個性も実力も実績もある選手たちをどう使って、どういうサッカーをするか、楽しみ・・・でもあり、やっぱりネガティブ思考のわたしだから心配でもあります。
もし、うまくいけば、これが継続的に東京のサッカーといえる形になるかもしれません。
少し好意的に言えば、無節操に見えるフロントですが、まずはそういう成功体験を目指しているのかもしれません。
そうすると、新体制発表会で掲げたACL圏という目標を達成しなければ成功とはいえないことになります。
改めて、他のチームを見ると・・・
どこも良い補強してるな~
優勝は赤っぽいところが持っていくか、これまで優勝経験のないところでは、神戸あたりに可能性がありそう。
でも、本当に今季はわかりません。
東京も、ACL組と当たることが多い序盤戦につまづいたら、また危なっかしいことになるかもしれない。
アウェイ鹿島にはここんとこ勝ったことがないし、ホーム大宮戦も苦手だし、ガンバ、川崎、鳥栖ってあーた、下手したらひどことになりそうな・・・
あ~どんどん悲観的になっていくぅ~
試合しなきゃ負けないんだけどな~と言うと、夫に「サポやめなさい」と言われるのです。
全然展望にならないのでした。