鳥取の旅③ 弥生人のノーミソとネルソン吉村オバちゃん!

ノーミスでなくてノーミソです。
とっても地味な記事なので、スルーしてくだされ。
 
人生いきあたりばったりなワタクシ共夫婦、旅行も出たとこ勝負。
この鳥取観戦ツアーも試合の時間が11月19日5時キックオフと固定されているので、それに合わせて行けることろにブラブラ行くだけ。
あまり遠出はできないので、残念ながら境港のゲゲゲの鬼太郎ロードに行くのはちょっと厳しい。
で、今回の旅行でわたしが唯一事前に調べていたのが、「青谷上寺地遺跡」。
 
 
この遺跡の名前を初めて目にしたのは、「佐原真の仕事シリーズ4『戦争の考古学』」でした。
移籍じゃなかった、んもうっ、遺跡とか歴史的遺物が好きなので、ここへ行こうと夫を誘うともともとノープランな人なので「いいよ~。でも酔狂だね~」と。
と、いいますのもHPにあるように、この遺跡の呼び物は弥生人の人骨が100人分も出土したこと、さらに3人分の頭骨に脳が残っていたということ。
詳しくは
 
いくら2000年も前のものとはいえ、ノーミソ見てどうなのよ、と夫は言いたいようですが「山陰本線にも乗ってみたい」ということで、青谷まで行きました。
 
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雨の鳥取駅。
 
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山陰本線、倉吉行き。各駅停車に乗ります。観光客風はほとんどいなかった。
 
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青谷駅。小さな駅ですが、無人ではありません。
わたしたち以外降車客なし。
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上寺地遺跡に向かう道。さすがにここには東京サポの姿なし。しかし目立つ青赤。
 
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せっかく行ったのに、遺跡は土曜日は公開していないのでした。
で、このプレハブ?が展示館
展示館の壁の絵は出土した土玉に描かれた鹿と鳥の絵をモチーフにしてあります。
この土玉は面白かったです。直径5センチもないちいさな黒い丸いものですが、その表面に鹿や鳥や狩猟の対象となるものが描かれていました。用途はよくわからないらしいです。
やはりメインは弥生人の骨と脳なのですが、まあ見て楽しいものではなかったです・・・・・・
この人骨大量出土、そして何体かの骨に鏃(やじり)などによる損傷があったことで、古代の戦争の起源、倭国の乱れに通じる証拠かなど学術的な意味のあるものなのだそうです。
さらに弥生人の脳のDNAを調べることで日本人のルーツも探れるわけです。
興味深いけど見るとただの黒っぽいクルミのちょっと大きいヤツみたいでした。
 
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展示館で頂いたパンフレット。右下隅にあるのが弥生人の脳。鏃が打ち込まれた人骨の写真もあります。
 
館内(といっても広くない)にわたしたちの他には、いかにも考古学が趣味という感じの中年男性一人。2000人の青赤サポはどこへ?ってか、わたしたちがコース逸脱?
 
遺跡が見られなかったので(見ても掘り返してデコボコした何もない土地なのですが)、本数の少ない電車の時間までまだあります。
で、隣にあった展示館より立派な
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お土産物屋兼コーヒーショップへ。
売店にはオバチャンが一人。
そのオバチャン、夫の青赤のウインドブレーカーを見ると
「東京から来た方ですか?サッカーの応援に?」と話しかけてきました。そうですと答えると
「ウチは今日法事をする予定だったんだけど、東京の親戚が飛行機がとれなくて。普段なら空いてるのに。ホテルも満室でしょ。法事は来週にしたんですよ」
「あら~それはすみませんねぇ」思わず謝るワタクシ。
「い~んですよ、ホテルがなくて困っている人もいるでしょ、もっと早くに知ってたら民宿みたいに泊めてあげたのにと思ってね」まあ、親切に。
「わたしも来年はここを辞めてね、ガイナーレの応援について行こうと思っているんですよ」
「それは良いですね、楽しみですね!」
「わたし昔ヤンマーディーゼルに勤めててね、釜本とかネルソン吉村とか大好きだったんですよ」
 
う~ん。
ここにもフットボールがある
「今日は良い試合しましょうね」と、オバチャン。
「はい。楽しみにしています」
 
買うつもりではなかったのに、売店でオバチャン手作りの梨ジャムと青谷名産和紙の折り紙を買ってしまったのでした。