2020-01-01から1年間の記事一覧

家で映画でも〜「最高殊勲夫人」

ラザロさんで頭が『?』になってしまったので、今度はアハハ〜と見られる映画を。 最高殊勲夫人 増村保造監督 1959年の制作。 増村としては初期にあたる作品です。 右はスチールなので白黒ですが、映画はカラーです。 週刊明星に連載中の源氏鶏太の同名小説…

家で映画でも〜「幸福なラザロ」

何とも不思議な映画です。 イタリア映画で、「ラザロ」という名前、しかも「幸福な」という形容動詞がついているのだから、見る前からこれは聖書に出てくるラザロだろうな、と想像はつきます。 新約聖書に登場するラザロといえば、 ルカの福音書16章のイエス…

府中郷土の森博物館の紫陽花

新型コロナウィルス流行の影響で3、4ヶ月に及び閉園されていた、都内の公園も先週あたりから次々に再開園されました。 春の、ちょうど良い季節を「無観客」で過ごして、昭和記念公園ではチューリップ、ネモフィラ、シャーレポピー、エゴノキの花、何種類かの…

家で映画でも〜「COLD WAR あの歌、2つの心」

「家で映画でも」で見たうち、最も美しく悲痛な作品です。 映画らしい映画を見たという、充足感をたっぷり味わうことができました。 COLD WAR あの歌、2つの心 パヴェウ・パブリコフスキ監督 ポーランド=イギリス=フランス映画 2018年制作 1949年のポーラ…

家で映画でも〜「ギミー・デンジャー」

続けてジム・ジャームッシュ監督の作品です。 しかし、こちらはジャームッシュというより、イギー・ポップの映画。 ギミー・デンジャー ジム・ジャームッシュ監督 2016年の制作 知らない人のために書くと、真ん中の怖い顔した男がイギー・ポップで、この4人…

家で映画でも〜「パターソン」

これは、巣籠もり生活をしているときなどには、特に良い映画ではないかと思います。 愛すべき日常が描かれていて、すごいドラマは何もないけど、見終わって充足感の残るような作品です。 「パターソン」 ジム・ジャームッシュ監督 2016年の作品 ジム・ジャー…

3ヶ月ぶりに昭和記念公園へ

今週からあちこちの公園が再開されました。 わたしの一番のお気に入り散歩道である昭和記念公園も。 早速行ってきました。 3ヶ月ぶり〜嬉しいな〜 人が来ないとこんなに草深くなるんですね〜 ここでお昼を食べるのが大好き。 久しぶりの昭和記念公園、新型コ…

家で映画でも〜「娘・妻・母」

日本の映画監督で一番好きなのは、小津安二郎です。 どのくらい好きか、というと、何か安心した時に、 「ああよかった、あたしすっかり安心したわ。紀子さん、パン食べる?あんぱん」 と、言うくらい好き。 FC東京が2位に終わったら 「今が一番ええ時かもし…

家で映画でも〜「笑う故郷」

アルゼンチンというと、どうしてもマラドーナ、メッシと思い浮かべてしまう。 あとは無理に思い出すと、ボルヘス、コルタサルと、小説家になります。 ボルヘスもコルタサルもそんなに楽に読める作品ではない。 「石蹴り遊び」も相当難渋した挙句、どんな小説…

家で映画でも〜「天使の入江」

Jリーグの再開が決まった〜 J1は7月4日、J2は6月27日だというので、 夫が「何かい?J1は7月4日って1週間も違うのかい?J2は準備が足りなくてもいいってのかい?」と、僻んでいますが… 確かに、移動という点では、J2、J3の方が大変だと思うんだけど。 と、言…

家で映画でも〜「わたしは、ダニエル・ブレイク」

10万円の特別給付金を巡って、何やらあちこちで混乱が起きているとか。 マイナンバーカードを作ろうとする人、持っているけど暗証番号を忘れた人、なんだかんだで郵送の手続きにしておくれ、と役所が言ったら、その書類の「給付金を希望しません」にチェック…

東京都農林総合研究センターのいろんな花。

うちの近くに東京都農林総合研究センターがあって、本当に良かった。 散歩するのにちょうどよく、人は少ないし、花は次々に咲いてきれいだし、ステイホーム期間中でもストレスなく、人に迷惑をかけずに歩けました。 緊急事態宣言が解除されて、昭和記念公園…

家で映画でも〜「ホワイト・バレット」

「こんな時は家で映画でも見ましょう」 が、タイトルだったのですが、だんだん略してきて「家で映画でも」って、ちょっと趣旨とズレてきましたが、まあいいや。 緊急事態宣言も一応解除されたし…と言っても、新型コロナウィルスがいなくなったわけでなし、世…

こんな時には家で映画でも〜「噂の女」

今日は大好きな監督だけど、未見だった作品を。 噂の女 溝口健二監督 1954年制作 以下、KADOKAWAのHPからコピへしました。 作品トップ キャスト スタッフ INTRODUCTION 華やかな花魁姿の太夫たちの中で、モダンな久我美子の魅力がひときわ目立つ!また、監督…

こんな時は家で映画でも〜「新ドイツ零年」

冒頭から美しい画面に引き込まれていく……ゴダールの作品です。 新ドイツ零年 ジャン=リュック・ゴダール 1991年制作 ベルリンの壁崩壊後のドイツを舞台に、フィクションとドキュメンタリーを交えて西欧史と映画史を交錯させ、国家の「孤独」を浮かび上がら…

農林総合研究センターの初夏の花

ゴダールの「新ドイツ零年」のレヴューを書こうかと思ったのだけど、今から書いたら、夕食抜きになってしまうので、とりあえず。 昨日も今日も雨で明日も雨らしい、どうせお籠りだから同じようなもの、とはいえ、雨は嫌い。 晴れた日曜日に撮った花々でも見…

こんな時には家で映画でも〜「グランド・マスター」「西遊記2」

マーシャルアーツの映画、あまり多くは見ていないけど好きです。 一番好きなのは、ジェット・リーが黄飛鴻を演じた「ワンスアポンアタイムインチャイナ」。 お行儀よくすごい立ち回りを演じるジェット・リーがかっこいい。 で、1988年の「旺角卡門」を始めと…

こんな時には家で映画でも〜「わが町」

家でダラ〜っと見ているので、映画館で見る緊張感はなく、また、トシのせいもあって批判力は低下、どの作品に対しても、酷評する気にはならず、どこかいいとこあると思って見ています。 好きな監督の作品は、もうわりとそれだけで好き、って感じ。 この作品…

こんな時には家で映画でも〜「プリディスティネーション」

サッカーが見たくても見られない、スタジアムへ行きたくてもやってない… ブンデスリーガは再開されたけど、CS解約してしまったので見られない。普段ブンデスはほとんど見てないのだけど、こうなると何でもいいから(失礼)見たい… しかし、アンテナの具合か…

こんな時は家で映画でも〜「友だちのうちはどこ?」

たまには安心して見ていられる映画を見よう、ということになり、 友だちのうちはどこ? アッバス・キアロスタミ監督 1987年の制作 映画.comの解説によると、 友だちのノートを間違って家に持ち帰ってしまった少年が、ノートを返すため友だちの家を探し歩く姿…

FC東京年間チケット払い戻し

zoomなどの背景に使える壁紙ですが、まだ使ったことない。 ちなみに、zoomで会合には3度出席しました。 初めのうちは自分の画像が気になった(なかなかうまく画面に収まらないとか)けど、そのうち慣れた。 さて、FC東京が13日、年間チケットの全額払い戻し…

こんな時には家で映画でも〜「殺しの烙印」

なんかすごいの見ちゃいました。初見です。 殺しの烙印 鈴木清順監督 1967年制作 出来上がったフィルムを見て、当時の日活の社長が、カンカンに怒り、「訳のわからない映画を作ってもらっては困る」と社員の前で批判して、鈴木清順との専属契約を解除したと…

こんな時には家で映画でも〜ボイス・オブ・ムーン

わたしは「そして船は行く」がフェデリコ・フェリーニの遺作だと思い込んでいたのですが、この作品が最後だったのですね。 ボイス・オブ・ムーン フェデリコ・フェリーニ監督 1990年制作 イタリアの田舎町を舞台に、月の声を聞こうとする愚か者と周囲の人々…

こんな時は家で映画でも〜「その土曜日7時58分」

映画には、後味の悪〜い、見なかったらよかった…と思ってしまうようなものが、たまにあります。 割と最近では、アンドレイ・ズビャギンツェフの「ラブレス」という映画。これはレヴューを書くきも起きず、二度と見たくない作品でした。 そういう感想を持つと…

こんな時は家で映画でも〜「クロッシング」partⅠ、Ⅱ

クロッシングpartⅠ、Ⅱ ジョン・ウー監督 2014年に中国で公開された作品です。 cinera.netの記事をコピペします。 『男たちの挽歌』『レッドクリフ』『M:I-2』などの作品で知られるジョン・ウー監督がメガホンを取った同作は、3組の男女の出会いと別れ、愛の…

こんな時は家で映画でも〜「馬鹿が戦車(タンク)でやって来る」

昨日「西遊記2」を見ちゃったけら、レヴュー書いてないのがまだ8本だわ。 「西遊記2」の方はそんなに書くことないので、スルーでもいいか、誰に頼まれたのでもなし。 ステイホーム中に多少頭も使わなきゃと思って書いているだけだし。 ともかく、今回は 馬鹿…

密にならない散歩道に咲く密な花々。

毎日お籠りでは、感染は避けられていいけど、心身の健康にはあまりよろしくないので、散歩には出掛けるようにしています。 ここが東京都ながら田舎のいいところ。 散歩の間、細い道でたまに人とすれ違う時だけは、ソーシャルディスタンスを取れないのですが…

こんな時には家で映画でも〜「アランフェスの麗しき日々」

これは恵比寿ガーデンシネマで見ました。 夫が見ていなかったので、Amazon primeで。 アランフェスの麗しき日々 ヴィム・ヴェンダース監督 2016年制作 filmarksの記事を借りると、 100%思いのままに撮った生涯で初めての映画だ―ーヴィム・ヴェンダース ルー…

こんな時には家で映画でも〜「西遊記 はじまりのはじまり」

ほぼ毎晩映画を見るのはいいけど、レヴューが追いつかず、とうとう9本たまっちまいました。 全部書けないかもしれないから、一応ここに記録しましょ。 *周星馳 「西遊記 はじまりのはじまり」 *ヴェンダース 「アランフェスの麗しき日々」 *山田洋次 「馬…

こんな時は家で映画でも〜「マイ・ブックショップ」

ほとんど毎晩映画を見ていて、レビューが追いつかない… そうこうするうちに、忘れてしまう〜 これはわりと新しい作品ですが、わたしは初見。 2017年、スペイン、ドイツ、イギリスの制作。 マイ・ブックショップ イザベル・コイシェ監督。 他にもちょっと話題…